上野 鉄腕復活 1日2試合完投271球 ビックカメラ高崎が2年ぶり頂点に

[ 2019年11月18日 05:30 ]

日本女子ソフトボールリーグ スポニチ後援 ( 2019年11月17日 )

<ビックカメラ高崎・ホンダ>優勝し万歳する上野(左から3人目)らビックカメラ高崎ナイン(撮影・久冨木 修) 
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 日本のエースが熱投Vだ。「第52回日本女子ソフトボール1部リーグ」(日本ソフトボール協会、日本女子ソフトボールリーグ機構主催)は17日、神奈川・横浜スタジアムで決勝トーナメント(T)の準決勝、決勝を行い、ビックカメラ高崎が2年ぶり12度目の優勝を果たした。エース上野由岐子(37)が2試合を1人で投げ抜き、決勝のHonda戦では4安打完封。東京五輪決勝の舞台で躍動し、最高殊勲選手にも選ばれた。

上野は最後の打者を113キロの直球で見逃し三振に仕留めると、右手で小さくガッツポーズを作った。そして、駆け寄ってくるナインを笑顔で迎えた。

 「今年はケガもあって長期離脱してチームに迷惑をかけたけれど、最後に力になれて良かった」

 前日16日にHondaに敗れたため、優勝するには2勝するしかなかった。143球を投げたトヨタ自動車戦から1時間後の決勝戦で128球。金メダルを獲得した08年北京五輪では準決勝からの2日間で3連投し、“上野の413球”として伝説になった。あれから11年。「めちゃくちゃ疲労はしていた」と苦笑いしながらも、魂がこもった271球を投じ、2年ぶりの頂点へと導いた。

 経験を生かした投球術が光った。何度も対戦しているトヨタ自動車相手には直球だけでなく、チェンジアップを巧みに利用した緩急で6安打1失点。Honda戦は、ガンガン振ってくる打者のタイミングを崩しつつ12三振を奪った。顎を骨折するなど苦難の1年を最高の形で締めくくり、岩渕有美監督は「本当に上野には頭が上がらない。さすがだなと思う」と絶賛した。

 横浜スタジアムは来年の東京五輪決勝戦の舞台。「五輪を想定しながら投げられたことは良かった」。マウンドの硬さは多少気になった様子だったが「どんな状況にも対応しなければならないのが選手」と五輪リハーサルを振り返っていた。

 「来年ここで投げられように金メダルを獲れるように頑張っていきたい」。スタンドの観衆に向かい、日本のエースは、はっきりと宣言した。(田中 貴久)

 <Honda>チーム史上初の決勝戦に駒を進めたが、惜敗に終わった。「日本を代表するエースの上野相手になかなか突破口を見つけられなかった」。鈴木幸司監督は悔しさを押し殺して振り返ったが「チーム力が上がってきている。来年が楽しみ」と、昨年のリーグ戦10位から大躍進を果たした今年の成績には満足そうだった。

▼トヨタ自動車中西あかね監督 選手たちは諦めず、準備してきたことをやり切ってくれました。初回にもチャンスはありましたが、あと一本というところでの(ビックカメラ高崎)上野選手の集中力はさすがでした。

 ○…表彰選手…○
 ▽最高殊勲選手賞 上野由岐子(ビックカメラ高崎)
 ▽優秀選手賞 長谷川優理(Honda)

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