【玉ノ井親方 視点】貴景勝 左使った押しで危なげなし

[ 2019年11月18日 08:00 ]

大相撲九州場所8日目 ( 2019年11月17日    福岡国際センター )

貴景勝(右)は明生を押し出し3敗をキープ(撮影・長嶋 久樹)
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 明生は動いてくる相手だが、貴景勝はよく見て当たった。差させずに手を出し、特に左がよく使えていた。上体を押し上げるような形で足も出ていた。秋場所で左大胸筋を痛めたことで最初はこわごわ取っていて、気持ちは前に行っても足が出ていなかった。7日目からは本来の押し相撲を取りきり危なげなかった。これが続けば相撲勘も戻ってくる。

 3敗で折り返したが、自分の相撲を取りきることで先行きはどうなるか分からない。いつも言っていることだが、13日目からの3日間が一番大事。そこまで集中して一日一番を取り切ることだろう。

 高安は土俵入りを終えてから休場となった。名古屋場所から休場が続いたことで、本来の体に戻っていなかったのだろう。そうなると余計に疲労は蓄積してくる。ケアはしていたのだろうが、大関だけに体調管理が甘いと言わざるを得ない。 (元大関・栃東)

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2019年11月18日のニュース