楢崎智亜、「指皮指数」回復に温泉が一役

[ 2019年8月22日 08:16 ]

子複合決勝、ボルダリングの第3課題を完登しガッツポーズを見せる楢崎智亜(撮影・会津 智海)
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 クライミング取材では、普段は聞き慣れない言葉が頻繁に耳に届く。それは「指皮(ゆびかわ)」。手の指の皮のことだ。指皮が消耗すると指紋がなくなり、携帯電話の指紋認証は反応しない。もちろん、競技にも影響は大きく「指皮が減ると神経がむきだしになったみたいになって、触ると痛くなる」と楢崎智。滑りやすくなり、体を支えるのが難しくなる。

 最もダメージが激しいボルダリングの決勝(13日)を終え、一般人の状態を「100」とすると楢崎智の“指皮指数”は「20」に低下した。指に保湿クリームを塗って回復を促す選手がいる中、23歳は何も塗らない自然治癒派。睡眠や休養日の温泉などで回復に努め、この日の複合決勝の前には指数は「70」にまでアップ。復活した指皮で壁を登り、世界を制圧した。(スポーツクライミング担当・杉本 亮輔)

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2019年8月22日のニュース