結婚判明の川内優輝「一般人でこうなるとは…」反響の大きさに困惑気味

[ 2019年3月12日 22:00 ]

男子マラソンの川内優輝
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 5月に結婚することが判明した男子マラソンの川内優輝(埼玉県庁)が12日、取材に応じ、反響の大きさに困惑気味ながらも照れ笑いを浮かべた。4月にプロ転向する32歳は、勤務先の久喜高(定時制)に自転車でさっそうと出勤。「プロになってから発表したかったんですけどね」と話した。

 実業団に所属せず、独自路線で強化に励み過去に世界選手権3度出場、14年アジア大会銅メダル、18年ボストン優勝など結果を残してきた。招待された以上は欠場や棄権をしない高いプロ意識の一方で、立場としては完全なアマチュアランナー。公務員という一般人でありながら、レースで結果が出ない時には実業団ランナー以上に批判を浴びてきた。

 今回の結婚でも、大きな注目を浴びた。「一般人でこうなるとは…。私が一般人であることには、やっぱり無理があった。だから、プロになるんです」。自慢でも奢りでも、勘違いでもない。置かれた立場以上にマラソン界では屈指の存在感があること、そして、プロ転向の決断が正しかったことを再確認。4月以降、これまで以上の責任感で公私ともに全力で駆けるつもりだ。

 お相手の水口侑子(デンソー)とは08年8月のニューカレドニア国際マラソンで出会った。水口は10日の名古屋ウィメンズマラソンで現役ラストランに臨み、今月末には同社を退社する。最愛のパートナーへの思いや理想の家族像などについて問われた川内は、「それはおいおい…」と笑った。

 水口のラストランと同日のびわ湖毎日で、川内は2時間9分21秒の日本人2位(全体8位)と好走し、世界選手権(9月27日開幕、カタール・ドーハ)の代表入りを確実にした。8位と3秒差の9位で入賞を逃した17年大会のリベンジを期す舞台。大切な存在が、魂の激走を後押しする。

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