桃田が凱旋帰国「凄く達成感」 バドミントン全英オープン初優勝

[ 2019年3月12日 19:14 ]

東京五輪開幕まで500日となり、金メダルと「5」を示して笑顔の桃田賢斗
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 バドミントン伝統の国際大会、全英オープンの男子シングルスで日本勢として初優勝を飾った桃田賢斗(24=NTT東日本)が12日、羽田空港に凱旋帰国した。1899年に第1回が行われて以来、109回の歴史を誇る同大会は桃田にとってもあこがれの舞台だったようで、「凄く達成感を感じています。他の選手の気持ちや緊張感が伝わってきて、本当に苦しい試合が続いたが、そうした中で優勝できた。いつもの大会以上にうれしかった」と喜びの大きさを表現した。

 桃田は準決勝まで全て2―0のストレート勝ちで勝ち進むと、決勝ではアクセルセン(デンマーク)と対戦。第2ゲームを奪われたものの、得意のヘアピンショットを生かして第3ゲームを奪い返し、世界ランキング1位の実力を証明した。「完全に相手のペースで、もうダメかなというところまで追い詰められたが、最後に開き直ったことが良かった」と精神面の成長も証明した。

 12日で来年7月24日に開幕する東京五輪まで500日。紛れもない金メダル候補として、まずは5月に始まる五輪選考レースを戦うことになるが、本人は「自分のスタンスは先を見据えるのではなく、目の前の1試合1試合で全力を尽くす、感謝の気持ちを持ってプレーすること。そこはしっかり貫きたい」と冷静。「コートの外での振る舞いであったり、プレーじゃないところも成長していけたらいい」と周りの喧噪をよそに、足下を見つめ直した。

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2019年3月12日のニュース