紀平 左手薬指亜脱臼でもトリプルアクセル跳ぶ、練習で2度成功

[ 2019年2月8日 05:30 ]

四大陸選手権女子練習 手袋の上にテーピングを施し練習に臨んだ紀平(撮影・長久保 豊)
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 欧州以外の国と地域で争うフィギュアスケート四大陸選手権に出場する男女の日本勢が6日、大会会場などで公式練習をした。5日にジャンプで転倒した際に負傷した紀平梨花(16=関大KFSC)は、「左手薬指第2関節の亜脱臼」と診断されたが、代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に挑戦することが濃厚だ。7日に開幕し、女子ショートプログラム(SP)は日本時間の8日午前5時半から、男子は午前11時15分から行われる。

 ダメージを負っていても、トリプルアクセルを諦めていなかった。それまでアクセルジャンプは2回転を試みていた紀平だったが、午後の練習の終盤になって、突然、自身の代名詞ともいえる大技に挑戦し始めた。左手薬指と小指をテーピングで固定する痛々しい姿で、しっかりと2本成功。「痛いのは痛いけど、一応この状態でやろうと思う」と気丈に出場を明言した。

 5日にジャンプで転倒し、左手薬指を痛めた。昨年1月に骨折して全治3カ月を負った箇所で、故障の程度が心配された。一夜明けた開幕前日の6日に症状が判明。「左手薬指第2関節の亜脱臼」だった。SPの演技構成をダブルアクセルに落とすことが想定されたが、練習最後の10分で見通しが立った。浜田美栄コーチ(59)は「跳ぶでしょう」と大技にゴーサインを出した。

 慌ただしい1日だった。早朝に会場近郊の病院でエックス線写真を撮った。午前の練習には15分遅れて参加。患部を固定した姿で滑走順の抽選に現れ、ケガした左手とは逆の右手で、最後から4人目の19番滑走のくじを引いた。

 前回同じ箇所を痛めたときは数日後にリンクで滑り始めたが、トリプルアクセルの練習は約3週間も封印した。3月には世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)が控える。それでも強行出場を決めた。日本連盟の小林芳子強化部長(63)は「痛みが前日より軽減され、本人もできそうというので総合的に判断した」と経緯を口にした。

 アイシングなどで痛みや腫れは引き始めているというが、ジャンプの踏み切り時や、足を頭の上まで抱えて上げるスピンの際には痛みが出るという。昨年12月のGPファイナルに初出場初優勝を果たしたスーパー16歳が、苦難に立ち向かう。

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