鳴戸部屋暴力問題で処分 鳴戸親方に報酬減額、三段目力士は「引退勧告相当」

[ 2019年2月8日 17:39 ]

鳴戸親方
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 日本相撲協会は8日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、鳴戸部屋の20歳の三段目力士が未成年の弟弟子に暴力を含むいじめを繰り返していた問題について関係者の処分を決定した。三段目力士からは既に引退届が提出されていたため、この日付で受理したが、4日に開催されたコンプライアンス委員会(青沼隆之委員長=元名古屋高検検事長)の答申通り、「引退勧告相当」であることを確認した。

 三段目力士は昨年9月から今年1月までに、柔道の絞め技をかけて弟弟子を失神させようとしたのに加え、別の弟弟子に命じて絞め技をかけさせ、実際に失神させていた。相撲協会は昨年12月、力士の暴力に対する処分基準を発表し、幕下以下の力士については「出場停止のほか、けん責、または懲戒に至らない注意処分なども洗濯しえると考える」としていたが、今回の絞め技をかける行為が危険で悪質な上に、暴力は10回程度に及んでいたこともあり、「出場停止」を上回る「引退勧告相当」との結論に至った。相撲協会は「同様の悪質事案については、厳しい処分で臨むことになる」と説明した。

 十分な監督ができていなかった師匠の鳴戸親方(元大関・琴欧洲)に対しては、コンプライアンス委員会の答申通りに報酬減額処分とし、「3カ月間、10%減額」と決議した。また、三段目力士から命じられて絞め技をかけた成人の弟弟子以外に、もう一人、暴力に関与した未成年の力士がいたことが判明。成人の力士には注意処分、未成年の力士には指導処分とすることを決議した。

 鳴戸親方からは「部屋が仮設の状態だったため、親方ら監督者が不在の時間が多かった。監督者が常駐し、一丸となって暴力、いじめのない部屋を作る」との改善報告書が提出されているという。具体的には今まで1人だったマネジャーを2人態勢にするという。相撲協会は今後、対策の実施状況の報告書を定期的にコンプライアンス委員会に提出させる。

 暴力を受けた弟弟子や保護者は警察に被害届を出さず、協会に対応を一任していた。

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