渡辺雄太、NBA日本人選手初の2ケタ得点を達成!NBA10試合目、出場26分も自身最長

[ 2019年2月8日 12:39 ]

サンダーのネイダーにマークされるグリズリーズの渡辺(AP)
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 NBAグリズリーズとマイナー、Gリーグ・ハッスルとの「2―WAY契約」を締結している渡辺雄太(24)が7日にオクラホマ州オクラホマシティーで行われたサンダー戦に途中出場。5日のティンバーウルブス戦での19分を上回る自身最長の26分にわたってプレーし、自己最多の10得点をマークした。

 渡辺のこれまでの最多記録は過去2回記録していた5得点。この日はトレード期限日でマーク・ガソル(34)ら主力4選手がチームを去り、控えフォワードのオムリ・キャスピ(30)は解雇となって「実働8人」という中での試合で、第1Qの6分3秒にコートに登場。その1分8秒後、渡辺はリバウンドをキープしたあと1人でバックコートからボールを運び、そのまま「コースト・トゥ・コースト」という形でレイアップを決めて初得点をマークした。

 第1Q残り17秒にはフリースロー(FT)を2本とも決めて4得点。第2Qの1分19秒には新人ガードのジェボン・カーター(23)からのパスをゴール下で受けて6得点目となるシュートを決めた。

 第3Qは無得点だったが、第4Q6分49秒に再びFTを2本成功させて8得点。この時点で、2004年11月3日に田臥勇太(当時サンズ)がNBAデビュー戦(対ホークス)でマークしていた日本人NBA選手の1試合最多得点記録(7)を更新した。残り3分3秒には左サイドからドライブインを仕掛けてフローター気味のシュートをねじこんで10得点目。3点シュートは2本とも外したが、フィールドゴールの成功は8本中3本で5リバウンド、1アシスト、1スティールも記録した。

 ただし試合は95―117(前半53―51)で西地区全体3位のサンダーに力負け。前半は2点をリードしたものの、後半は42―66と力の差を見せつけられる結果となった。得意だったはずのプルアップ・ジャンパー(ドリブルしてからのジャンプシュート)も2本失敗。ドライブインしたあとシュートを狙うのではなく、キックアウト(アウトサイドへのパス)しようとしてターンオーバーを犯すなど、オフェンス面では課題を残す一戦となった。

 グリズリーズは23勝34敗。9日のペリカンズ戦からはエイブリー・ブラドリー(28)、ジョナス・バランチューナス(26)、CJ・マイルス(31)、タイラー・ドーシー(22)の移籍組が合流可能となるため、渡辺のベンチ入りは微妙な情勢となっている。

 勝ったサンダーは35勝19敗。球宴先発のポール・ジョージ(28)が27得点を挙げれば、球宴リザーブのラッセル・ウエストブルック(30)は15得点、13リバウンド、15アシストで8試合連続、今季21回目(通算125回目)のトリプルダブルを達成して勝利に貢献した。

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