佐野氏HPで取り下げの理由説明 模倣否定も「人間として耐えられない」

[ 2015年9月1日 22:41 ]

8月5日、2020年・東京五輪エンブレムの“盗作疑惑”について会見を開いた、エンブレム制作者でアートディレクターの佐野研二郎氏
Photo By スポニチ

 1日に使用中止が決まった2020年東京五輪エンブレムのデザインした佐野研二郎氏(43)が同日、自身のデザイン事務所のホームページで「エンブレムにつきまして」として経緯の説明と、騒動の謝罪を行った。

 佐野氏はデザインについて「疑いをかけられているような模倣や盗作は、原案に関しても、最終案に関しても、あってはならないし、絶対に許されないことだと今でも思っております。模倣や盗作は断じてしていないことを誓って申し上げます」と断言。

 しかし、複数のデザイナーと共同制作したサントリービールのキャンペーン商品に、他作品の模倣があったことを認めており、この日もエンブレムのデザイン以外の「仕事の不手際」を「この件については、一切の責任は自分にあります。改めてご迷惑をかけてしまったアーティストや皆さまに深くお詫びいたします」と謝罪した。

 さらに、自分だけではなく、家族や無関係の親族へのプライバシー侵害などから「もうこれ以上は、人間として耐えられない限界状況だと思うに至りました」とし、「批判やバッシングから、家族やスタッフを守る為にも、もうこれ以上今の状況を続けることは難しいと判断」したとして、取り下げを申し出たと説明している。

 佐野氏のデザインは7月24日に大会組織委員会が公式エンブレムとして発表したが、数日後にはベルギーの劇場ロゴに酷似していると話題になり、劇場ロゴのデザイナー、オリビエ・ドビ氏が差し止め訴訟を起こした。

 さらに佐野氏が提出したエンブレムの活用例の写真がインターネット上の個人サイトから転用されている、デザインの原案が別の展覧会のポスターの一部に似ているなどといった疑惑が浮上するなど問題が続出。9月1日に大会組織委員会が使用を中止する方針を固めた。

 佐野氏は五輪エンブレム以外の作品についても8月14日に、複数のデザイナーと共同制作したサントリービールのキャンペーン商品に、他作品の模倣があったことを認めて謝罪。事務所のスタッフが佐野氏の管理の下で作成し、自身の作品ではなかったとしている。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝)」特集記事

2015年9月1日のニュース