「国民に愛されるものを」組織委、出直し選考へ 模倣は引き続き否定

[ 2015年9月1日 19:24 ]

五輪エンブレム使用中止の決定し、厳しい表情で会見に臨む武藤事務総長(AP)

 2020年東京五輪の公式エンブレムがベルギーの劇場のロゴに似ていると指摘されている問題で、大会組織委員会は1日午後、五輪の関係団体トップでつくる調整会議を開催。佐野研二郎氏(43)デザインのエンブレムの使用を中止することを正式に決定した。

 会議後に行われた会見で武藤敏郎事務総長はエンブレム使用中止決定について「国民の理解を得られなくなった」と説明。ベルギーの劇場ロゴと酷似していると指摘されてきたことに関しては、引き続き「模倣はない」との見解を強調しつつ「新しいスタートを切ることが事態の解決にふさわしい」と力説した。

 また、この日午前に佐野氏から原作者としてデザインを取り下げたいと申し出があったことも明かし、新たに公募するエンブレムについては「より開かれた選考過程を検討したい。国民に愛される、支持されるものを作っていきたい」と話した。

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