高松“世界初勝利”から一気!「うれしい」銅

[ 2010年9月11日 06:00 ]

3位決定戦でママドリを破った高松(上)

 【世界柔道男子81キロ級】銅メダルを獲得した高松は第一声で「今までで一番、うれしい」と素直に話した。準決勝は世界1位の金宰範に完敗したが、3位決定戦は北京五輪73キロ級金のママドリから小内刈りで技ありを奪って快勝し、ガッツポーズも出た。

 04年アテネ五輪、05年世界選手権はともに1回戦負け。3度目の世界大会は「びっくりした」と言うほど、得意の左右一本背負い投げを中心に技が切れた。5月の国際大会で息が上がり、篠原監督から「やる気がないなら代表を外れろ」と一喝された。心を入れ替えた姿は延長勝ちした4回戦のスタミナにも表れた。
 体育教諭を務める桐蔭学園に休暇をもらい「人生の分かれ目」と懸けてきた。高校生で講道館杯を制した早熟の天才。世界大会初勝利から一気に銅メダリストに駆け上がった高松は「ロンドン五輪への新しいスタート」と28歳の笑顔を見せた。

 <中井 涙の3回戦敗退>涙が止まらない。初戦となった2回戦は一本勝ちした中井だが、3回戦でギルエイロの背負い投げに屈した。「何もできなかった。悔しい。1回勝って緊張がほぐれたけど…。力の差が大きかった。相手が上でした」と声を震わせた。今年に入ってW杯ウィーン大会、マドリード大会で優勝。上り調子で臨んだ初の大舞台で悔しさを味わった19歳は「ちゃんと投げられる技をつくりたい」とレベルアップを誓った。

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2010年9月11日のニュース