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プレーバック2022 父子でマダイ、70センチワラサ、天空の湖でハコスチ

[ 2022年12月30日 07:07 ]

父子そろってマダイを釣り上げることができたのがうれしい
Photo By スポニチ

 【プレーバック2022】寅(とら)年の今年はいろいろな釣りにトライ?皆さんにとってどんな一年でしたか。スポニチライター陣が振り返る22年の釣りは?

◎菅野 順也

 今年も各地へ釣り巡礼の旅をした。息子の真海(中3)と竿を並べた新潟のマダイ釣りでは乗っ込みの怒濤(どとう)の食いに遭遇。同時に2本の竿が曲がるシーンが何度もあった。当日の最大は5・5キロ。このマダイを大相撲春場所で優勝を果たした若隆景関を祝勝すべく、私の家から程近い実家に届けた。私は若隆景関と同じ福島市の私立高校を卒業。偉業にあやかりタイと、にわか先輩風を吹かせた行為だ。

 父の元幕下・若信夫の大波政志さんは快く迎えてくださった。ちゃんこ屋さんの店内には大波3兄弟の写真がズラリ。「私の息子も立派な青年になってほしいな」と夢が膨らんだ。よし!息子よ、竿止めして勉強中の高校受験突破からだな。

◎大塚 ひとみ

 大塚VS70センチのワラサ。今年一番の格闘だった。10月中旬、浦安・吉久のルアー五目船。「煙が出るくらい高速で巻いて~!」。仲乗りさんの掛け声が響く。ルアー船初心者の筆者は腕の疲れとの闘い。少し巻きが遅くなるとタチウオがこんにちは。「青物…青物…」。その一心で巻き続けると、カラカラカラカラ!糸が一気に出ていく。この走りは青物。重さで巻くのに苦労したが、なんとか姿が見えてきた。「ワラサだ!」。が、カラカラカラカラ。また走る。しかも船の下へ。それを2、3回繰り返し、ようやく「上がった~!ワラサ、70センチある!」。膝の上に乗せるとずっしり。あの幸せな重みは忘れられない。

 来年も出合う魚との「一魚一会」を大切に頑張りますので、よろしくお願いします!

◎吉田 俊彦

 オレンジ色のニッコウキスゲが湖畔いっぱいに広がる7月の群馬県野反湖は、晴れるとまるで天国のようなお花畑が広がる。標高1500メートルにある天空の湖とはいえ、水温が上がるにつれて魚影は見えなくなる。お昼近くになると先行の釣り人が引き揚げたので、大きなハチのドライフライで釣りを始めることにした。

 しばらくすると何やら後ろで人の声。何が釣れるのですかとトレッキングの3人組が声を掛けてきた。「そこは危ないですよ」と言った瞬間にドッボーンと音がした。完全な向こう合わせになり魚は跳ねたり走ったりと大暴れ。幸運にもキャッチできたブルーバックのハコスチがとても印象に残った。

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