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竿使いでガツン!!真夏の“照りゴチ” 日差しが強いほど食い良化

[ 2022年8月6日 07:21 ]

優しいアクションで良型を上げた関谷さん
Photo By スポニチ

 【菅野順也の釣り巡礼】茨城県鹿嶋沖のマゴチが釣れている。ボトムをリフト&フォールで「ガツン!」速攻の合わせが基本のルアーフィッシングは手応え抜群。日差しが釣果を後押しする「照りゴチ」を狙って清栄丸に乗り込んだ。(スポニチAPC 菅野 順也)

 さんさんと振り注ぐ太陽がまぶしいこの季節。日差しが強いほど食いが良くなる「照りゴチ」の活性が上がっている。

 午前4時半、ルアータックルを準備したアングラーを乗せた清栄丸は鹿嶋港から出船。快晴でナギの海を走り、航程30分で砂地のポイントに到着。「水深は9メートルです。どうぞ」小田桐英仁船長からゴーサイン。アンダーキャストでソフトルアーを装着したジグヘッドを投入。海底まで沈めた後に誘いに入るが、テクニックはアングラーごとに大きく異なる。

 早巻きとフォールを繰り返していた、茨城県潮来市・前川嘉津男さん(52=運送業)は「ルアーの釣りは感度良く手応えが伝わりますね。フォールでは底をしっかり確認するように気を付けています」と、船中1匹目をキャッチして、さらに連発。私と同行した長男の真海(14=中3)には「このやり方だと食ってくるよ。当たりが突然来るから面白いね」と、下方向にジャークを入れたマゴチ釣りのセオリーとはほど遠いアクションで4匹先行された。

 全くのノーバイトだった私は2時間経過してもノーフィッシュ。そこで自分が一番と思う、ロッドでリフトさせて自然に落とすアクションに徹した。すると「ガツン」とフッキングして58センチが浮上。そして、さっきまでがうそのように連続ヒットとなった。

 釣りとスノーボードが共通の趣味の、東京都江戸川区・関谷春美さん(55=パート)は「主人が私の面倒をすべて見てくれます。今日も私が先に釣ってしまったので申し訳ないです」と旦那さんを気遣う。隣席の隆行さん(58=自営業)は「妻の誘いは優しく繊細なので、カワハギやテンヤマダイなどの釣りも負けてしまいます」と、夫婦釣行のお手本のように仲良く竿を振っていた。

 中盤から覚醒して数を伸ばせた私は、規定数の10匹を釣ることができた。「ロッドアクションの選択が釣果に直結」これがルアーフィッシングならではの面白さだ。

 ▼当日使用のタックル ジグヘッド=エコギア「スイミングテンヤ」30~50グラム、フック#3/0~#4/0、ソフトルアー=同「バグアンツ」4インチ・オレンジ系・グリーン系、
ライン=ヤマトヨ「PE JIGGING 8 BRAIDED」0・8号、リーダー=同「フロロショックリーダー」3・5号。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、鹿嶋・清栄丸=(電)0299(82)3691。集合は午前4時15分。乗合料金1万1000円。

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