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ヒット!ヒット!!ヒット!!!アマダイ全員安打 船長次女が“勝利の女神”

[ 2022年7月22日 07:18 ]

結香さんもアマダイをキャッチ
Photo By スポニチ

 【博覧釣記】神奈川県三浦半島小網代沖で、おちゃめな顔した高級魚のアマダイが熱い。ゲーム性の高いライトタックルは今や大人気。夏のビールに欠かせない、超絶品な松かさ揚げを求めて丸十丸に乗り込んだ。(国友 博文)

 港に到着すると、小網代湾のロケーションには毎回癒やされる。丸十丸では小菅裕二船長がかじを握り、次女で船長修業中の結香さんがサポートに入る。

 明るく真面目で研究熱心だ。釣らせるパワーがあり、宿の女神的な存在だ。

 62メートルダチからスタートすると、トラギス、ムシガレイ、レンコダイが顔を出す。

 横浜市の大川悟さん(62=会社員)に本命。出船直後、リール付きの竿を海中に落としたが、運よく回収に成功。「落とした竿で釣れちゃいました。天ぷらが楽しみです」

 好ポイントに入ると次々に竿が曲がり、神奈川県三浦市の小野明日香さん(23=医療関係)も本命を手にして「松かさ揚げを塩で食べると最高です」。

 釣り方の基本は、80号のオモリの着底を確認したらオモリで海底を「トントン!」。「餌のオキアミはここですよー」とアピール。ゆっくり誘い上げたら「クン!」と小さな返事が来る。巻き上げれば「ゴンゴンー」。来ましたねー。

 この瞬間がこの釣りの醍醐味(だいごみ)。活性を確認して結香さんも竿を出す。自作の仕掛けは、状況によってハリの色までこだわる勉強家。見事な竿さばきで無駄のない誘いを入れると、あっという間に本命をキャッチ。「餌取りの中から本命を釣り上げるイメージです。次はサイズアップ狙いますね」と腕も確かだ。

 右舷では、特大ホウボウと良型アマダイの一荷に盛り上がる。横浜市・浜岡寛さん(43=会社員)のゲームロッドが激しく曲がる。時折、見せる独特の強い引きは本命に間違いないだろう。海面に浮上したのは40センチ級。「自分のイメージで、してやったりです。刺し身は釣り人の特権です」と自席では船上干しもユラユラ。この日は船内“全員安打”達成。この夏、釣らせる女神がお待ちしてます。

 ◯…餌のオキアミは、尻尾側から丁寧にハリを刺す。そして正確なタナ取りが釣果を大きく左右する。シンプルな釣りで、ビギナーでも手軽に楽しめる。半面、ベテランも熱くさせる奥深さがある。クン!モワ!など当たりがあれば一呼吸待って聞き上げよう。ギューんとくれば合わせ成功だ。

 ◯…砂泥地に棲息するアマダイは海底に潜って姿を隠す習性がある。鼻先に餌のオキアミを送り込むことをイメージすればこの釣りのキモが見えるはず。当たりがなければ餌を誘い上げ、誘い下げる。それでも駄目なら餌をチェックしてみよう。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、小網代・丸十丸=(電)046(881)0100。集合は午前7時。乗合料金9500円。

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