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ヤリイカ大逆転7点掛け 渋~い一日も最後の一投で

[ 2022年4月2日 07:08 ]

ヤリイカの墨噴射で白いジャケットに黒い点々が
Photo By スポニチ

 【金澤美穂の釣美女主義】各地でヤリイカが釣れている。年間200日以上釣行の釣りガール、金澤美穂が乗り込んだのは勝山・庄幸丸。乗り渋りの一日も最後に大逆転が待っていた。

 「プッシュー」とイカスミ噴射で写真映えにと着ていった真っ白なパーカが所々黒く染まってしまいました。トホホ。ただ顔にかからなかっただけマシですね。

 庄幸丸の庄司徳勝船長が狙っているのは洲ノ崎~白浜沖の水深200メートル。自作のプラヅノ8本を投入器に入れ、船長の合図と共にオモリを海に投げ入れ、オモリが着底。誘い上げようとするも竿が大きくしなりなかなか持ち上がらない。

 「あれ?根掛かりか?」と思いきや「クンクンクン」と竿から伝わる生命反応。はい、イカちゃん確定。そこでグッと合わせを入れて電動リールで巻き上げを開始!バラさないようにと低速でゆっくり慎重に上げていきます。潮がとても速くて仕掛けが船下へ入り込み、船底で糸が擦れて切れてしまいそうでヒヤヒヤ。身を乗り出し糸が船底に当たらないようにフォローするも、あまりの重量感と体勢がキツいのもあって竿が持っていかれないよう耐えるのが精いっぱいです。

 重すぎて「オマツリしてるんじゃないかな」と思っていたら「みんな仕掛けが上がってるから、それオマツリじゃなくてイカついてるよ。そのままゆっくり巻き上げてきてねー」と船長。ようやく電動リールが止まり、うっすらイカが見えてきた。1匹、2匹、3匹…7匹!最後の一投でのヤリイカ7点掛けでした。

 釣行した日は底取りが難しいほど一日中潮が速く、オマツリが多発。イカが乗っても、バラシが多く、ひと流しで1匹釣れたらラッキーな状況でした。

 プラヅノで狙うヤリイカ釣りは、多点掛けが醍醐味(だいごみ)で、乗った時の重量感や触腕を伸ばしてツノに抱きついてくる繊細な当たりをとる面白さがたまりません。

 時にはジェット噴射し逃げようとする引きが感じられ、数がつけば重量感も増し、引きも強くなり魚釣りとはまた違った感覚でとってもドキドキします。

 この日は海の状況が悪く、トップは23匹。好調が続く最近ではなかなかの渋い日に当たってしまいました。

 ◇金澤 美穂(かなざわ・みほ)1989年(平元)生まれ、神奈川県出身。SNS上の釣りリポで注目を集め、現在は釣り雑誌、ムービーなどで活躍中。年間釣行は200日以上。

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