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大ワラサに笑い止まらん!! マダイにも期待大

[ 2021年1月14日 07:48 ]

福田君はワラサの引きに大興奮
Photo By スポニチ

 【博覧釣記】新年は“おめでタイ”がお薦め!千葉県勝山沖では、マダイがワラサやイナダと共に好調に釣れている。良型にも期待できる。(国友博文)

 出船前の船内は、初心者を対象に庄司剛船長の説明で盛り上がる。熱のこもった説明を受ければ、釣れたも同然の魔法にかかる。

 ポイントに到着すると基本は上から(海面)の指示がアナウンスされる。しっかり道糸のマーカーで指示ダナを合わせることが大切だ。

 「指示ダナの間を、連続した動作で竿を振って背の高いコマセの帯をつくります」と船長。竿を振り続けていると「同じ所で2回振ったらダメですよー。振ったら巻いて4回でタナまで上げてください」の声が掛かった。

 指示ダナを守り、基本通りにコマセワークができればホラッ!右舷の先端で構える市川市の細井正男さん(67=会社員)の自作マダイ竿が大きく曲がった。海面には、きれいな1キロ超が1投目から顔を出す。

 「庄幸丸一筋、マダイ一筋です」と船長も認める大ベテランにも笑みがあふれる。

 筆者の席では「ドンッ!」と置き竿に初当たり。元気いっぱいに走り回ると、イナダがごあいさつ。そして深めのポイントに移動すると「ギュ~ン」と再び当たりが訪れる。初めの強い引き込みは、ドラグを滑らせ決して無理はしないこと。これは、青物も同じ。独特のトルクのある3段引きを楽しみビシを手に取る。ハリスを手繰ると、透き通った海から赤白く輝く本命が顔を出す。この瞬間がたまらない。

 1級ポイントの象背根に移動すると、豊島区の矢野祐司さん(52=会社員)の竿が強烈に曲がる。何度も道糸が滑り出ると、丸々太ったワラサが姿を現した。「いやー疲れました。人生初ワラサです。指示ダナで一気に来ました」と満足の1匹だ。

 これを合図に、竿が次々と海面目掛けてお辞儀する。5人が同時ヒットして凄い光景だ!この状況に「ハリスを太くしてもいいですよ」と船長。ワラサタイムを存分に楽しむと、左舷で夢中に釣り続ける、町田市の中学1年生、福田彩巴君(13)にもワラサが飛び付く。「竿がガーンってなって、こんなデカイの初めて。最高!」と大興奮だ。

 この地の魚たち、豊富な餌と恵まれた地形、潮の流れで抜群なおいしさも人気だ。勝山沖のマダイは今後も期待十分。新年は海の王様マダイで食卓を盛り上げていただきタイ。

 ◎仕掛けに一工夫

 私の仕掛けは、師匠でもある永井裕策さん(本紙APC)から伝授された「6・4システム」を愛用。上は6号ハリス6メートルで、下は4号ハリス4メートルを小型スイベルで連結する。長ハリスが扱いやすく、仕掛けの潮乗りも良い。大親友の船長と永井さんで、この地のコマセマダイ釣りを確立したことも語り継がれる。

 ◎庄司船長から一言

 いろいろ考えて釣れた時が一番の楽しさですね。「釣れたではなくて釣った!」となればうれしさ倍増です。難しい状況の1匹に価値があります。でもね教えた通りにやればビギナーに大ダイが釣れることも珍しくありません。コマセ釣りは鹿とライオンのイメージです。コマセが鹿でマダイがライオンを想像してみてください。

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