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平成最後だメダル級 メバル多点掛け

[ 2019年4月30日 07:41 ]

愛竿で良型を連発していた渋谷さん
Photo By スポニチ

 【菅野順也の釣り巡礼】平成最後の釣りは新潟県岩船からプチ遠征。日本海の“ご当地餌”ホタルイカで狙えば沖メバルがズラリ多点掛け。粟島沖へ繰り出した。(スポニチAPC 菅野 順也)

 冬場は荒天の日が多い新潟県の北部にもいよいよ海釣りシーズンの到来だ。春の訪れとともに活発に餌を追い始めた沖メバルがターゲットで、恵陽丸は午前4時半に出船。航程1時間20分で、粟島沖の水深100メートルのポイントへ到着。遠くには、まだ真っ白に雪をかぶった鳥海山、月山、飯豊山が見渡せる絶景だ。

 海底は比較的でこぼこが少ない緩やかな岩盤。仕掛けは胴突式でハリ数は5~10本ほどが標準。使用する餌はご当地の日本海でとれたホタルイカが“鉄板”で、他にもサバやイカの切り身なども準備して当たり餌を探ってみるのもおすすめ。

 湧き上がる反応を示す群れを阿部賢一船長が捉えてゴーサイン。200号のオモリが放たれ、仕掛けを海底に届けた。

 阿部船長に釣り方を聞くと「誘いは竿任せにして静かに待つのが食わせるコツですね。オモリが海底に当たらない位置でキープするだけです。1匹掛かったら少し待って、追い食いにチャレンジしてください」とのこと。

 「年代物ですがこの軟らかさが良い」と言う、米沢市・渋谷敞(たかし)さん(75)は「多点掛けになって竿がグイグイとなるのがたまりませんね。大型は刺し身、中型は煮付けとフライがうまいね」と自慢の竿を開始から曲げた。

 船釣り歴はまだ2年という、新潟市・岡田直也さん(23=会社員)は「初めて貸し竿で挑戦して、自分に合う趣味に出会ったと感じました。1週間後には道具をそろえてすっかりハマりました」と4点掛けに成功。

 根周りのポイントなので魚種も豊富。私にはクロソイとカサゴの良型が一荷でヒット。うれしいゲストだ。 「絶好調だよ」と語っていた、東置賜郡・黒沢秀夫さん(63)は「船長がいつも楽しくさせてくれるから、この船に通っています。このあたりは飽きることなく、年間を通していろいろな魚釣れる海なのも気に入っています」と尺超えをズラリ。

 「7本バリに7点掛けのパーフェクトだよ!」。そんな声も聞こえた。当日はほとんどの乗客が平成最後の釣りとのことだったが、トップ60匹のまずまずの釣果。この調子で令和の時代も期待できそうだ。

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