横浜、15年ぶりリーグV 得点王・仲川15ゴール 新時代象徴27歳「マリノスに恩返し」

[ 2019年12月8日 05:30 ]

明治安田生命J1リーグ最終節   横浜3-0FC東京 ( 2019年12月7日    日産ス )

15年ぶり優勝だ!シャーレを掲げて喜ぶ横浜イレブン                                                                                               
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 首位の横浜がホームで2位のFC東京を3―0で下し、04年以来15年ぶり4度目のリーグ優勝を成し遂げた。3点差以内の負けでも優勝が決まる有利な条件の中、最後まで攻撃的サッカーを貫いた。その中心にいたFW仲川輝人(27)とFWマルコス・ジュニオール(26)はともに今季15点で得点王の個人タイトルも獲得。Jリーグ史上最多の6万3854人の観客の前で、横浜が最高のフィナーレを迎えた。

 大観衆が集結した日産スタジアムが歓喜に染まった。ポステコグルー監督は選手、スタッフと抱き合って喜び、主将のMF喜田はむせび泣く。そして、仲川は両人さし指を天に掲げて目を閉じ、喜びをかみしめた。「我々が一番だ」と指揮官。長かった15年がこの瞬間に報われた。

 近年は中村俊輔、中沢佑二らクラブの中心を担った選手の移籍、引退が続いた。リーマン・ショック以降は日産自動車の経営状況も変わり、16年からはクラブハウスを失って練習場を転々とした。今夏は横浜から離れた厚木市まで通ったこともある。

 チームは昨季、ハイライン&ハイプレスの攻撃的サッカーを掲げるポステコグルー監督を招へい。戦術の浸透に時間を要した昨季は12位に終わり残留争いにも巻き込まれたが、指揮官は「クラブから何かを言われたとしたら、私はここにはいない」とスタイルを変えなかった。今季はJ1トップの平均走行距離とスプリント数をマーク。リーグ最多68得点で栄冠をつかんだ。そんな攻撃的サッカーの申し子となったのが仲川だ。

 恩師で専大サッカー部総監督の源平貴久氏は言う。「トップスピードに乗った時と、普通のスピードの時で変わらないプレーができる。ああいった選手は正直、見たことがない」。仲川の攻撃センスと、チームが掲げる攻撃的サッカーがかみ合えば、ゴールを重ねるのは必然だった。

 仲川には試合前に行う10のルーティンがある。「毛をそると体が軽く感じるし、オレンジジュースは運動前にいいって聞いた」とその全てに理由があり、仲川にとっては重要な儀式。万全の準備を経て目の前の一戦に臨んでいる。

 同僚のマルコス・ジュニオールとともに得点王も獲得し「個人タイトルもうれしいが、チームのタイトルが一番うれしい。マリノスに恩返しができてよかった」と笑った。日本代表にも初選出された遅咲きの27歳が、新時代に突入したマリノスの象徴となった。 

<全てに理由 仲川の“10のルーティン”>

(1)体が軽く感じるので体毛をそる
(2)オレンジジュースを飲む
(3)水を飲む
(4)手首にテーピングをする
(5)プラダの香水をつける
(6)ヘッドホンで音楽を聴く
(7)用具係とグータッチする
(8)キックオフ1時間前にコーヒーを飲む
(9)靴下、スパイクは右から履き、ピッチに右足から入る
(10)空を指さしながらキックオフ前の円陣に向かう

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