ベルギー代表圧勝 ルカク2戦連続2発、86年マラドーナ以来

[ 2018年6月24日 05:30 ]

W杯ロシア大会1次リーグG組   ベルギー5-2チュニジア ( 2018年6月23日    モスクワ・スパルタク競技場 )

前半、2点目のゴールを決めるベルギー代表のルカク
Photo By AP=共同

 ベルギーが圧倒的な攻撃力を見せつけた。23日、チュニジアに5―2と快勝し、2連勝で2大会連続の決勝トーナメント進出に大きく前進。黄金世代のエースFWロメル・ルカク(25=マンチェスターU)と10番のMFエデン・アザール(27=チェルシー)がそれぞれ2ゴールを挙げた。ルカクは86年大会のマラドーナ(アルゼンチン)以来となる2戦連続の2得点で、得点王争いで1位のC・ロナウド(ポルトガル)に並んだ。

 新たな伝説の始まりか。ルカクが止まらない。前半16分、メルテンスのパスに抜け出ると左足で鮮やかな一撃を描く。同ロスタイムには利き足とは逆の右足で浮き球のシュートを決めた。2戦連続2得点は86年大会の、あのマラドーナ以来の快挙となった。

 「もっと良いプレーができる。チームももっと良くなる」と言う。1メートル90、94キロの迫力ボディーから多彩なシュートを繰り出す。今季は名門マンチェスターUで34戦16得点、推定年俸は15億円と名実ともに世界トップ選手への階段を上り始めている。今大会4得点は得点王争いでも1位のC・ロナウドに並んだ。

 サクセスストーリーは一つの佳境を迎えた。コンゴからの移民でもあるルカクは貧困の幼少期を過ごした。ネズミが走り回るアパート、電気代も払えず、サッカー中継は見られなかった。6歳の時、牛乳を水で薄める母を見て悟った。「サッカー選手になって貧困から抜け出そう」と。そして今、夢にまで見たW杯で鮮烈な輝きを放っている。

 28日のイングランド戦を残し、1次リーグ突破はほぼ確実。W杯通算5得点はベルギーの英雄ウィルモッツ氏に並んで同国最多記録となった。かかとを痛め、後半14分にベンチに下がったが「大したことはない」とルカク。日本がH組を突破すれば決勝トーナメント1回戦で対戦の可能性もあり、最高レベルの警戒が必要だ。W杯の主役はCロナだけではない。

 ≪最長27戦連続得点≫ベルギー―チュニジア戦は5―2で終了。これでW杯開幕からの連続得点は27試合で、54年大会の26試合を更新するW杯史上最長記録となった。

 ≪主将さすがMOM≫E・アザールはW杯通算7試合目での初得点を含む2ゴールをマークした。前半6分に自ら得たPKで先制点を決めると、3―1の後半6分に裏への飛び出しからGKをかわしてダメ押し弾。マン・オブ・ザ・マッチに輝いた。今大会は主将を任され、初戦のハーフタイムにはルカクに「消えてるぞ。勝つためにはおまえの活躍が必要だ」とハッパを掛けるなど、タレント軍団をけん引している。

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