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トルシエ氏が語るセネガル戦必勝法 スピード驚異。パス使わせれば攻撃の質落ちる

[ 2018年6月24日 14:10 ]

W杯ロシア大会1次リーグH組   日本-セネガル ( 2018年6月24日    エカテリンブルク )

練習を見守るセネガルのシセ監督(AP)
Photo By AP

 02年W杯日韓大会で日本代表を率いたフィリップ・トルシエ氏(63)が西野ジャパンへ提言。セネガル戦の必勝法を語った。

 日本はコロンビア戦以上に慎重な戦いが求められる。セネガルの長所はカウンターで、スピードに乗り、守備ラインの裏のスペースで仕掛けてくるのでスペースを与えてはいけない。2、3本のパスでゴールまで迫ってくる。ただ、ボールを持つとそれほど質の高い攻撃はしてこない。パスを5、6本つなぐと攻撃の質が落ちる。

 西野監督は少しメンバーを代えると予想している。DFはそのままで、柴崎に代えて山口、左MFに宇佐美を使うかもしれない。乾と本田は後半から出場して試合に良い影響を与えると思う。

 それにしてもセネガルが初戦でポーランドを破ったことは驚いた。多くのアフリカ出身の選手が欧州の強豪クラブでプレーしているが、W杯ではなかなか結果が出せずに失望させられてきた。しかしアフリカのチームがこのように戦うとW杯で勝てることをセネガルはポーランドを相手に証明した。セネガルはバランスも取れてチームとしてよく機能し、個々の選手も非常に質が高かった。強さもスピードもあり、強い意志もあった。それをシセ監督がさらに高めていいチームにしていた。

 両国とも勝てば決勝トーナメント進出が決定的になる重要な試合だ。セネガル戦を前に考えなければならないのは勝利できなくてもまだ可能性が残っているということだ。理論上、日本はセネガルのようなチームに勝てる可能性は低い。しかしコロンビア戦のように、ゲーム展開が日本を有利にしたことを目の当たりにした。日本は野心的になりすぎないことだ。コロンビア戦と同じことをして同じ結果を得ることを期待してはいけない。謙虚に戦い、守備的にチームが一体となることが重要だ。(02年W杯日本代表監督)

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2018年6月24日のニュース