【日本ダービー1週前追い】サートゥル 2冠へ桁違いの脚

[ 2019年5月16日 05:30 ]

レーンを背に3頭併せでCウッドで追い切るサートゥルナーリア
Photo By 提供写真

 「第86回ダービー」(26日、東京)の1週前追い切りが東西トレセンで行われた。4戦無敗の皐月賞馬サートゥルナーリア(牡=角居)は栗東で絶好調ダミアン・レーン(25)を背に抜群の動きを披露した。

 馬場から引き揚げてきた若き天才の周りには一瞬で人垣が完成した。報道陣の数は50人以上。過熱ぶりに少し驚いたような表情も見せるレーン。それでもサートゥルナーリアの手応えを語り始めれば、自然と熱がこもってくる。

 「乗る前に全てのレースのVTRを見て、間違いなくいい調教ができると信じていた。イメージ通りだったし凄く満足できた」

 圧巻だった。CWコースで僚馬2頭を前に置いた1週前追い。あえて演出した遅いペースの中で楽に我慢を利かせる。直線は鞍上の指示がなくとも、自らハミを取る。大外から桁違いの脚で伸びると、オープン馬タニノフランケル(4歳)を2馬身置き去りにした。

 レーンは「とてもパワフルな走りをしてくれた。内にモタれることもなく非常にバランスがいい」と絶賛。常々「世界一だと思っている」と語る日本馬の中でもトップクラスの乗り味に酔いしれた。

 レーンはここまで勝率29・5%、重賞3勝。ルメールの騎乗停止で生まれた好機は自らの腕でつかみ取った。辻野助手も「調教も凄く上手でびっくりした。こっちのリクエスト通り。さすがですね」と技術の高さに脱帽だ。テン乗りでのダービーVは54年ゴールデンウエーブ(岩下密政)が最後。だが、規格外の活躍を見せる豪州の天才にはジンクスなど関係なさそうだ。

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2019年5月16日のニュース