【ダイヤモンドS】ユーキャン重賞初V!春盾獲りに名乗り

[ 2019年2月17日 05:30 ]

<ダイヤモンドS>1番人気に応えて快勝のユーキャンスマイル(右)(撮影・沢田 明徳)
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 真冬のマラソンレース「第69回ダイヤモンドS」が16日、東京競馬場で行われ、1番人気に支持されたユーキャンスマイルが直線抜け出して重賞初制覇。春の天皇賞(4月28日、京都)へ前進した。今月末で70歳定年を迎える谷原義明師最後の重賞挑戦となった8番人気サンデームーティエは2着に逃げ粘って波乱を演出した。 レース結果

 春の盾獲りに名乗りを上げる堂々たるストライド。初コンビの岩田が鹿毛の馬上で満足そうな表情を浮かべながら検量室へ引き揚げてくる。「行きだしてからの脚が凄い。どこに進路を取っても突き抜ける手応えだった」。脱鞍所でユーキャンスマイル(笑ってごらん)のゼッケンを外した友道師、金子真人オーナーら関係者の間には馬名通りに笑顔の花が咲いた。

 岩田の手綱が緩んだ途端に、ステイヤーらしい胴長の馬体が弾む。4角ブービー9番手から内ラチ沿いを怒濤(どとう)の追い込み。逃げ粘るサンデームーティエを並ぶ間もなく2馬身半突き放した。「楽勝でした。今後こういう距離で楽しみです」とテレビのインタビューに応える同騎手の傍らでは、友道師が天皇賞・春直行のローテーションを発表した。「(後方に位置した)4角で少し心配になったが、3000メートルを走ってからの脚(残り400メートルの脚)が素晴らしかった。ステイヤーの末脚です」と語った上でこう続けた。「スタミナ豊富で折り合いも付く。エタリオウ(昨年の菊花賞2着)と共に天皇賞に向かいたい」

 昨年の菊花賞3着など3歳時からステイヤー資質を示す半面、右へモタれる悪癖のせいで勝ちあぐねてきた。「課題の右トモがしっかりしてきたため、左右のバランスが良くなってモタれなくなった」(同師)。進化を遂げる4歳の長距離砲。盾獲りを視野に入れるV走だった。

 ◆ユーキャンスマイル 父キングカメハメハ 母ムードインディゴ(母の父ダンスインザダーク)牡4歳 栗東・友道厩舎所属 馬主・金子真人ホールディングス 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績10戦4勝 総獲得賞金1億2027万2000円。

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2019年2月17日のニュース