八代亜紀さん死去「厚化粧」すっぴんCMで「ざまあ見ろ!」ドリフ夫婦コント、ジャズ…ジャンルレスで活躍

[ 2024年1月9日 19:30 ]

メタルフェスに登場しギタリストのマーティ・フリードマン(右)の横で熱唱する演歌歌手の八代亜紀さん(13年撮影)
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 「舟唄」「雨の慕情」などのヒット曲で知られ、艶っぽくハスキーな歌声で「演歌の女王」と呼ばれた歌手の八代亜紀(やしろ・あき)さんが昨年12月30日、急速進行性間質性肺炎のため死去した。73歳。熊本県八代市出身。葬儀は関係者で行った。後日、お別れの会を開く予定。

 昨年9月に療養のため年内活動休止を発表していた八代さん。「少しの間、大好きな歌と絵から離れなきゃいけないのは寂しいけれど、必ず元気になって戻ってきますので待っててね。また皆様とお会い出来る日を楽しみに頑張ります!」とファンに向けてメッセージを送っていたが、願いはかなわなかった。

 ハスキーボイスで魅了し、演歌の女王と呼ばれた八代さん。2012年ごろからはジャズやブルースを本格的にコンサートで歌い、13年にはメタルフェスに登場しギタリストのマーティ・フリードマンと共演するなど、ジャンルレスな歌唱活動を掲げ活躍した。

 また、厚化粧のイメージで有名だった時期もあった。ツービートのビートたけしは「厚化粧で、笑うとヒビが入る」などのギャグでイジり、嘉門達夫には「リバーサイドホテル」の替え歌で「誰も知らない素顔の八代亜紀」と歌われた。本人は「彫りが深いだけ」と語っており、実際は化粧は薄いと一笑にふしていた。しかしその後、化粧品のテレビCMにすっぴんで登場し、テレビ画面から嘉門に対して「ざまあ見ろ!」というセリフを発して話題を呼んだ。

 放送開始から16年間にわたって放送されたTBSの伝説的番組「8時だョ!全員集合」にも数多く出演し、志村けんさんとの夫婦コントなどが人気を博した。厚化粧に関しても、フジテレビ「志村けんのオレがナニしたのヨ?」に出演した際、「リバーサイドホテル」の嘉門のイジり替え歌を歌ったこともあるなどバラエティー番組でも、おっとりとした話し方と、チャレンジ精神で多くの人に愛された。

 その他にも、その確立された愛されキャラクターは漫画の世界にも本人やギャグとして何度も登場。パチンコ台にも採用された。故郷・熊本の社会貢献活動にも積極的に参加。絵を描くことも愛し、画家としても活躍するなど、演歌歌手としてだけでなく、ジャンルレスな活躍を見せた八代さん。「ありがとう」という言葉を常に大切にし、最期までスタッフ、病院関係者に感謝の思いを伝え、昨年12月30日に天に旅立った。

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