八代亜紀さん「この歌でずっと心に残るから安心ですよ」 最後のシングルは亡き恩師へ捧げた1曲だった

[ 2024年1月9日 19:28 ]

八代亜紀さん
Photo By スポニチ

 「舟唄」「雨の慕情」などの名曲でしられる歌手の八代亜紀(やしろ・あき)さんが昨年12月30日に急速進行性間質性肺炎のため死去していたことが9日、分かった。所属事務所が公式サイトで発表した。73歳。熊本県八代市出身。葬儀は8日に執り行われた。

 八代さんにとって最後のシングルとなった昨年3月15日に発売された「想い出通り」。

 出世作「なみだ恋」は、八代さんの恩師である作曲家・鈴木淳さん、作詞家・悠木圭子氏による1曲。そこから50年経ち、悠木圭子氏が21年にこの世を去った夫である鈴木淳氏を偲んで作った歌詞に八代亜紀が作曲して出来た亡き恩師にささげる曲だった。

 ミュージックビデオ(MV)撮影には、八代さんのYouTubeチャンネル「【公式】八代亜紀ちゃんねる」が密着していた。作曲家・鈴木淳さんと作詞家・悠木圭子氏の夫婦について八代さんは「歌謡界の両親でございます」とコメントしていた。

 MV撮影の合間には笑顔見せながらスタッフとも多く交流していた。その中でこの曲への思いを告白していた。「21年に鈴木淳先生が亡くなられて、悠木圭子先生が寂しい思いをずっとしていらして、うちのスタッフが“先生、新曲書きましょう”とアドバイスしたら(悠木)先生が“書くわ!”って言って書かれたのがこの曲なんです。その詩に“亜紀ちゃん曲つけて”ということで、ディレクターと3人で打ち合わせしてできました。先生の切ない思い出がすごく詰まっている詩なので、歌っていると胸がジンジンきちゃうし、誰にでも当てはまる曲」と話した。

 さらに「愛しい人がいなくなった時にこの歌はさらに心にズシンと来るだろうし、でも永遠に愛しい人はいなくならないから。この歌でずっと心に残るから安心ですよって感じ」と視聴者へメッセージを残していた。

続きを表示

この記事のフォト

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2024年1月9日のニュース