菊間千乃氏 文春側が「どれだけ取材、証拠を集めた上で記事を書いたかが大事」松本人志の活動休止に言及

[ 2024年1月9日 14:18 ]

菊間千乃弁護士
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 元テレビ朝日社員の玉川徹氏が9日、コメンテーターを務める同局「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(60)が週刊誌報道をめぐり「当面の間、様々な記事と対峙、裁判に注力」するために一時活動休止を発表したことについて、元フジテレビアナウンサーで弁護士の菊間千乃氏とともにコメントした。

 玉川氏は「文春はですね、これだけの影響力がある記事を出す前に文春の中のいわゆる法務の部分と話し合いをしないで臨んでるってことはないと思うんですね。訴えられても戦えるとある種、確証のようなものを持った上で記事を書いている可能性が高いんですよね。そうなると、かなり裁判は長期化するってことはありえると思います」と私見を述べた。

 続けて「記事を読むと、被害を訴えている女性は弁護士同伴で取材を受けているんですよね。だから女性の方もすでにそういう形で防御を固めた上で告発してるので、展開によっては女性の方からアクションがありえると思うんですよね」とし「結局、最終的に事実関係を争う形になると思うけど、対文春ってなると、報道機関としては実際に事実関係あったかどうかってことだけでなく、この記事を書くにあたって信用に足ると判断したってことでいいんだよね?」と今後の裁判の展開について、菊間氏に尋ねた。

 菊間氏は「真実性の証明、もしくは真実相当性って言うんですけど、真実だって言えればいいですけど、具体的な行為の話になった時に同意があったかなかったかは本人同士の話で、そこを週刊文春が分かってましたって事実を証明することはできない」と言及。「そうすると、取材者として書いた事実が真実だと信じるぐらい相当の証拠とか証言とかいろんなものがあって、こういう記事を書きましたってところが出れば、真実と信じるにつき相当でしたねって違法性が阻却されるんです。そうすると名誉毀損が成立しないので、週間文春がこの記事を書くにあたって、どれだけの取材をし、どれだけの証拠を集めた上で記事を書いているのかがすごく大事になってきます」と補足した。

 吉本興業は8日、ダウンタウン・松本人志の週刊誌報道をめぐり「このたび、松本から、まずは様々な記事と対峙して、裁判に注力したい旨の申入れがございました。そして、このまま芸能活動を続すれば、さらに多くの関係者や共演者の皆様に多大なご迷惑とご負担をお掛けすることになる一方で、裁判との同時並行ではこれまでのようにお笑いに全力を傾けることができなくなってしまうため、当面の間活動を休止したい旨の強い意志が示されたことから、当社としましても、様々な事情を考慮し、本人の意志を尊重することといたしました」と活動休止を発表した。松本は報道内容を否定しており、文春に対する名誉毀損(きそん)訴訟を提起する方針を固めた。

 今回の松本の発表を受け「週刊文春」(文芸春秋)編集部は「一連の報道には十分に自信を持っており、現在も小誌には情報提供が多数寄せられています。今後も報じるべき事柄があれば、慎重に取材を尽くしたうえで報じてまいります」とコメントを発表している。

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