「光る君へ」初回12・7%発進 大河初回の歴代最低更新も健闘 裏番組に強敵「格付け」20・7%

[ 2024年1月9日 09:00 ]

東京・渋谷のNHK社屋
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 女優の吉高由里子(35)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は7日、15分拡大でスタートし、初回の平均世帯視聴率は12・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが9日、分かった。20・7%の高視聴率をマークしたABCテレビ・テレビ朝日系「芸能人格付けチェック!2024お正月スペシャル」(後7・00~9・56)と時間帯が重なったため、1989年「春日局」の14・3%を1・6ポイント下回り、大河初回歴代最低を更新。“強敵”との激突に数字は苦戦したものの、平安貴族の権力闘争も描き、ラスト6分の衝撃的な展開など、内容面は上々。第2話(1月14日)以降も注目される。

 <※以下、ネタバレ有>

 前作「どうする家康」の初回15・4%を2・7ポイント下回ったものの、同時間帯(後8・00~8・58)横並びは「格付け」「光る君へ」以外オール1桁。世代別だと、F4層(女性65歳以上)で「光る君へ」が「格付け」を上回るなど、健闘した。

 「春日局」は67年「三姉妹」以来となる大河22年ぶりの元日スタートだったことが影響し、当時の大河初回史上ワースト(77年「花神」16・5%)を塗り替えた。

 配信全盛の時代となり「リアルタイムの世帯視聴率」は急激に低下。ゴールデン帯(午後7~10時)の総世帯視聴率(HUT、関東地区)は2021年=58・0%、22年=52・8%、23年=49・6%(いずれも年間平均)と8・4ポイントも激減。これに伴い、ほぼ全番組の数字がダウンしている。

 大河ドラマも年々、配信サービス「NHKプラス」「NHKオンデマンド」による視聴が増加。午後6時からのBS先行放送を選ぶ大河ファンも多い。「NHKプラス」の数字は後日、発表される。

 「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などを生んだ“ラブストーリーの名手”大石静氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。

 第1話は「約束の月」。平安中期、京に生を受けた少女・まひろ(落井実結子)、のちの紫式部。父・藤原為時(岸谷五朗)の政治的な立場は低く、母・ちやは(国仲涼子)とともに慎ましい暮らしをしている。ある日、まひろは三郎(木村皐誠)という少年と出会い、互いに素性を隠しながらも打ち解け合う。再び会う約束を交わした2人だったが…という展開。

 ラストは、ちやはが三郎の次兄・藤原道兼(玉置玲央)に惨殺されるショッキングな展開。SNS上には「壮絶なる初回」「激動にも程がある」「おいおい(苛烈なパワーゲームが展開された22年の大河)『鎌倉殿の13人』よりもエグいやんか」などの声が相次ぎ、反響を呼んだ。

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