八代亜紀さん急逝 指定難病で療養中もスタッフ、医療従事者に「みんなありがとう」最期まで感謝伝え続け…

[ 2024年1月9日 18:31 ]

2017年、阿久悠リスペクトコンサートで「雨の慕情」を歌う八代亜紀さん
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 「舟唄」「雨の慕情」などのヒット曲で知られ、艶っぽくハスキーな歌声で「演歌の女王」と呼ばれた歌手の八代亜紀(やしろ・あき)さんが昨年12月30日、急速進行性間質性肺炎のため死去した。73歳。熊本県八代市出身。葬儀は関係者で行った。後日、お別れの会を開く予定。

 八代さんは昨年9月12日に年内活動休止を発表した際に「応援してくださっているファンの皆様、関係者の皆様、この度はご心配、ご迷惑をおかけして本当にごめんなさい。膠原病の治療に専念するため、2023年いっぱいはお仕事をお休みさせていただきます」と報告。「少しの間、大好きな歌と絵から離れなきゃいけないのは寂しいけれど、必ず元気になって戻ってきますので待っててね。また皆様とお会い出来る日を楽しみに頑張ります!」とつづっていた。

 願いはかなわなかったが、歌を愛し、人を愛し、常に感謝の思いを大切にしていた八代さん。最後まで周りのスタッフ、そして病院の関係者すべての人に「ありがとう」を伝えていたという。

 所属事務所は「これから先、いつまでも八代亜紀が命を吹き込んだ作品の数々がたくさんの人達に愛され、皆様の心の中に生き続けることを八代自身も望んでいると思います」とメッセージを発表した。

 以下、事務所公式サイト発表全文。

 ファンの皆様ならびに関係者の皆様へ

 平素よりご厚情をいただき心より感謝申し上げます。

 2023年9月に膠原病の一種であり、指定難病である抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎と、急速進行性間質性肺炎を発症し、療養を続けておりました弊社所属の八代亜紀が、12月30日に永眠いたしましたことを謹んでご報告申し上げます。

 葬儀は八代自身の強い意思により、弊社スタッフのみで2024年1月8日に執り行い、とても穏やかな顔で旅立ちました。

 一日も早い復帰を目指し、治療とリハビリに励んでおりましたが、容態の急変により皆様へこのようなご報告をしなければならなくなりましたことは無念でなりません。

 代弁者として歌を歌い、表現者として絵を描くことを愛し続けた人生の中、常に大切にしていた言葉は「ありがとう」でした。

 「一人では何も出来ない、支えてくれる周りの皆様に感謝を」という父と母からの教えを、八代自身は体現し続けて参りました。

 療養期間中も傍で支えるスタッフや医療従事者の皆様に「みんなありがとう」と感謝を伝え、最期まで八代亜紀らしい人柄が滲(にじ)み出ておりました。

 これから先、いつまでも八代亜紀が命を吹き込んだ作品の数々がたくさんの人達に愛され、皆様の心の中に生き続けることを八代自身も望んでいると思います。

 後日にお別れの会を執り行いたいと思っております。詳細については、改めてご案内申し上げます。

 今まで応援してくださったファンの皆様、関係者の皆様に心より深く感謝、御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 2024年1月9日 株式会社ミリオン企画

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