玉川徹氏 アルツハイマー病新薬の議論で「なるべく自分が老化していかないような生活を。予防医学が大事」

[ 2023年10月6日 12:01 ]

テレビ朝日
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 元テレビ朝日社員の玉川徹氏が6日、コメンテーターを務める同局「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。厚生労働省が認知症のアルツハイマー病新薬「レカネマブ(商品名レケンビ)」の製造販売を承認したことについて言及した。

 厚労省は9月27日に中央社会保険医療協議会(中医協)の総会を開き、レカネマブに関し、医薬品の公定価格である薬価の議論を開始した。12月下旬までに保険適用を決める。米国での標準的な価格は患者1人当たり年2万6500ドル(約390万円)と高額で、国内価格がどの程度になるかが焦点。

 レカネマブは、製薬大手エーザイと米バイオジェンが共同開発し、病気の原因物質を除去することで進行抑制を狙った初の認知症薬となる。対象は軽度認知症患者と、その前段階である軽度認知障害の人。国内に500万~600万人いるとみられるが、エーザイは実際に使用するのはこのうち1%程度と推計している。

 厚労省は9月25日にレカネマブの製造販売を承認した。国内の年間の市場規模は1500億円を超える可能性があるとみている。高齢化の進行で医療費が膨張する中、医療保険財政を圧迫するとの懸念もある。

 玉川氏は、保険財政を圧迫する懸念について、「薬価は普及すれば下がっていきますからね。そういう部分はあるし、それから今後、どんどん医療費が大きくなっていく最大の理由は高齢化が進むこと」と指摘。「じゃあ高齢化って何だというと、老化しているからなんですよ」とした。

 そして「だから、がんにしても、いわゆる生活習慣病っていう病気も、こういうアルツハイマー病とかも全部、おおもとの原因は老化なんですね。だから今、一生懸命に老化自体を解明しようという研究が進んでいるので、そういう部分が進み、川上の部分を抑えることができるようになっていけば、もっと有効な解決策が出てくる可能性がある」と話した。

 そのうえで「老化自体を遅らせたり止めたりすることができれば、認知症にだってポジティブな結果が出てくると思う」と言い、「そういう研究が今、世界中で行われていて進んでいる。川下をどうしようかと。がんだけをどうする、認知症だけをどうするっていう研究はそれぞれ進んでいるんだけれども、それだけでは解決しない問題があり、今もっと根本的なところを何とかしようという研究が進んでいるので、僕はそういうところも期待できるし、なるべく自分が老化していかないような生活をするということも、つまり予防医学もこれから重要になると思っています」と自身の考えを述べた。

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