「どうする家康」お市の方“有髪”夫・浅井長政の自害後に出家しなかったワケ 北川景子が凛々しき甲冑姿

[ 2023年8月13日 06:01 ]

大河ドラマ「どうする家康」第30話。甲冑姿も凛々しいお市の方(北川景子)は、誇り高き最期を選び…(C)NHK
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 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は今月6日、第30話が放送された。話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

 第30話は「新たなる覇者」。「伊賀越え」を成し遂げ、無事、浜松へ戻った徳川家康(松本潤)。一方、羽柴秀吉(ムロツヨシ)は織田家の跡継ぎを決める清須会議で、織田信長の孫・三法師を擁立しつつ、織田家の実権を握ろうとしていた。秀吉の動きが苦々しいお市の方(北川景子)は柴田勝家(吉原光夫)との結婚を決意。秀吉と勝家の対立が深まる中、家康は旧武田領に手を伸ばす関東の雄・北条氏政(駿河太郎)との一戦に臨むことに…という展開。

 天正11年(1583年)4月、賤ヶ岳の戦い。「柴田勝家と羽柴秀吉は、近江・賤ヶ岳にて激突。しかし、予想に反し、柴田勢は秀吉の調略による裏切りが相次ぎ、総崩れとなったのでございます」(語り・寺島しのぶ)

 お市は秀吉の妻になることを拒み、織田家の娘として誇り高き最期を選んだ。実質、総大将。甲冑姿も凛々しかった。越前・北ノ庄城は落城。勝家、お市は自害した。

 今作の時代考証の一人、小和田哲男氏が公式YouTubeチャンネル「戦国・小和田チャンネル」で「お市の方が出家しなかったこと」について解説。

 最初の夫・浅井長政は「小谷城の戦い」(天正元年、1573年)で織田信長に敗れ、自害。「大名クラスの奥方の場合、夫の死後は菩提を弔うということで、出家して尼さんになるのが普通なんですが、この時、お市の方は出家していません。つまり、髪を切っていない状態で、これを“有髪(うはつ)”という言い方をしています。有髪は再婚の意思あり、という目に見える形のメッセージでもあったわけなんです。これはどうも、お市の意思ではなく、信長の命令だったのではないかな、と私は思っているんですね。信長がお市の若さと美貌をもう一度、政略結婚の駒として使おうと考えた、と思われたからです」とした。

 いよいよ羽柴秀吉VS織田信雄&徳川家康の「小牧・長久手の戦い」(天正12年、1584年)が迫る。次回第31話は「史上最大の決戦」(8月13日)が放送される。

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