世界がプププッ“オナラ芸人”市川こいくち、英オーディション番組で大爆笑“ブレークのにおい?”

[ 2023年5月13日 05:30 ]

オナラ芸を披露する市川こいくち(撮影・大城 有生希)
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 先月放送された英国のオーディション番組「Britain’s Got Talent」で爆笑をさらった日本人は、とにかく明るい安村(41)だけではなかった。安村と同期のピン芸人・市川こいくち(42)も挑戦していた。市川は“オナラ芸”で勝負。目の前で展開する奇想天外な芸に、審査員、観客は大笑い。屁(へ)で世界の扉を開いた。

 安村のパンツネタと同様、言葉のいらない芸。市川は(1)オナラで吹き戻し(ピーヒャラ笛)を吹く(2)ケーキのロウソクを消す(3)吹き矢を飛ばし風船を割る――の3つを披露。最初は否定的に見ていた辛口審査員サイモン・コーウェル氏も「可能性を感じる。究極のリアルだ」と太鼓判。審査員4人中3人が合格を出し、セミファイナル進出候補者となった。

 本紙の取材に応じた市川は「オナラは繊細。リラックスしないとできない。僕の場合は絶食が重要」とコツを説明。今回は、収録4日前から絶食して英国に向かった。吹き矢で失敗もあったが、最後は観客の大歓声を浴びた。「心地よい悲鳴でしたね」と振り返った。

 オナラを操れることを知ったのは小4の時。親戚のおじさんの見よう見まねで自然とできた。「簡単に言うと、ヨガの呼吸法を使ってるんです。空気を吸って出す、空気をためて出す」と説明した。

 芸歴は23年目。コンビでもピンでも売れなかった。テレビに呼ばれるのは、オナラ芸を求められる時だけ。「やっぱりコレだと。30代後半になってようやく、オナラに骨をうずめる覚悟ができた」と話した。

 今回の番組出演で注目が集まり始めており、TikTokに投稿したオナラでアヒルの鳴き声をまねする動画の再生数は3000万回を超えた。「これも安村が話題になったおかげですよ」と同期に感謝した。

 「Got Talentの英国版でファイナルに進んだ日本人はゼロ。ファイナルに進めば、世界ツアーに参加できる。今はそこが目標です」。言葉のいらないオナラ芸で世界へ。ブレークのにおいがプンプンする。(伊藤 尚平)

 ◇市川 こいくち(いちかわ・こいくち)1980年(昭55)10月4日生まれ、三重県出身の42歳。名古屋NSCの11期生。お笑いコンビ「まさむね」として活動後、2010年からピン芸人。日本テレビ「ウチのガヤがすみません!」などの番組でオナラ芸を披露。「Got Talent」への挑戦は3回目。19年にアジア版、22年にフランス版に出場。1メートル78、74キロ。

 ▽Britain’s Got Talent(ブリテンズ・ゴット・タレント) 2007年に英国でレギュラー放送開始。毎年1人の優勝者を決める。準決勝には40組が出場し、決勝に進むのは約10組。優勝賞金は25万ポンド(約4220万円)。番組を機に世に出たスターに、第1回優勝の歌手ポール・ポッツ、第3回準優勝の歌手スーザン・ボイルらがいる。世界各国にフォーマット販売され、日本版も今年2月にABEMAで放送された。

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