「鎌倉殿の13人」第33話は10・2% 善児壮絶最期 トレンド世界1位「24時間テレビ」と激突も健闘

[ 2022年8月29日 10:00 ]

東京・渋谷のNHK社屋
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は28日、第33話が放送され、平均世帯視聴率は10・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが29日、分かった。日本テレビ「24時間テレビ45」でチャリティーマラソン100キロに挑戦したEXIT兼近大樹(31)の完走と重なったが、2桁キープと健闘した。

 <※以下、ネタバレ有>

 稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。鎌倉を舞台に、御家人が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 第33話は「修善寺」。政子(小池栄子)の次男・源実朝(嶺岸煌桜)を3代鎌倉殿とする新体制が始まり、北条時政(坂東彌十郎)が執権別当に就任。裏から時政を支える妻・りく(宮沢りえ)は実朝の正室を京から迎えることを進言し、娘婿・平賀朝雅(山中崇)を通じて後鳥羽上皇(尾上松也)に願い出る。しかし、御家人たちは派手に権力を振るう北条を敬遠。三浦義村(山本耕史)の忠告に、北条義時(小栗)も苦笑を浮かべる。一方、伊豆・修善寺へ追放された失意の源頼家(金子大地)は…という展開。

 兼近のゴールを含む「24時間テレビ」終盤(28日後7・00~8・54)は22・2%と高視聴率だった。

 「鎌倉殿の13人」の10・2%は番組最低となったものの、俳優の梶原善が“怪演”し、初回(1月9日)から視聴者を恐怖に陥れ続けた仕事人・善児、俳優の金子大地が苛烈なまでの運命を体現した鎌倉幕府2代将軍・源頼家の壮絶な最期が描かれ、オンエア中から「#鎌倉殿の13人」が18話連続となるツイッターのトレンド世界1位。大反響を呼んだ。

 同時・見逃し配信サービス「NHKプラス」、有料配信サービス「NHKオンデマンド」は引き続き好調。午後6時からのBSプレミアムもあり、本放送(総合テレビ)のリアルタイム視聴率(世帯)だけで計り切れない“視聴スタイルの多様化”が進んでいる。

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2022年8月29日のニュース