演歌・歌謡曲の新星・中澤卓也 ギターの弾き語りもする司会で人気上昇

[ 2020年5月19日 11:00 ]

BS朝日「人生、歌がある」で歌う中澤卓也(C)BS朝日
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 【牧 元一の孤人焦点】演歌・歌謡曲の世界で活躍する若手歌手の中澤卓也(24)がBS朝日の音楽番組「人生、歌がある」(毎週土曜後7・00)で達者な司会ぶりを見せている。

 今年4月からタレントの西田ひかる(47)とともに司会を担当。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、現在は西田が冒頭のリモート出演だけとなり、中澤が1人で番組の進行、楽曲の説明などを行っている。

 頼りになる西田の不在で懸念も生じたが、始まってみれば大健闘。中澤の1人語りは、一瞬、どこかのアナウンサーがしゃべっているのかと思うほど流ちょうだ。何を心掛けて司会に臨んでいるのか?本人にリモート取材した。

 「1番は、先輩方の歌唱シーンの魅力や素晴らしさを伝えることですね。歌手である僕から見たコメントや、作品の経緯や歴史、そう言ったものを番組を通して視聴者の皆様にお届けできていたら、うれしいです。『また中澤卓也1人か!』と飽きられないようにもしたいですね」

 今月9日の放送では、ちあきなおみ特集の進行中、突然、横に置いてあったアコースティックギターを手にして、ちあきの曲「冬隣」のワンフレーズを歌う場面があった。

 「番組の司会をしていて、アカペラで一節歌うことはあるでしょうが、突如、ギターの弾き語りをするのは新しいと思います(笑い)。僕は公式YouTubeチャンネルでギターの弾き語りを披露していて、それを番組スタッフさんがチェックしてくださっていたのがきっかけですね。チャンスを頂けるのであれば、今後も挑戦したいです」

 中澤は2017年1月に「青いダイヤモンド」でデビューし、同年12月に日本レコード大賞新人賞を受賞。今年1月、新曲「北のたずね人」のヒット祈願の際には「今年は年末の紅白歌合戦を狙いたい」と語っており、いま注目される歌手の1人だ。

 BS朝日は「すてきなお姉さん(西田ひかる)を助ける弟役」として中澤を番組司会者に起用。プロデューサーの綿貫冬樹氏は「歌手になる前、プロのレーサーを目指していた経歴の持ち主。その時代の苦労がここに来て生きているのか、24歳とは思えない落ち着きがある。西田さんとの相性もバッチリ。現場ではいつもニコニコしていて性格の良さが際立っている。本当に彼を起用して良かった」と太鼓判を押す。

 中澤も「番組が放送されるたびにネットでの反応がとても大きい。SNSのフォロワー数が増えたりして本当にありがたいです」と人気上昇の手応えを明かす。好調な司会業で、念願の紅白初出場にさらに一歩近づいた。

 ◆牧 元一(まき・もとかず)1963年、東京生まれ。編集局デジタル編集部専門委員。芸能取材歴約30年。現在は主にテレビやラジオを担当。

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