久保田紗友“悪女の風格”ドラマ「M」アユいじめ役で怪演連発

[ 2020年5月19日 06:00 ]

久保田紗友
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 浜崎あゆみ(41)の自伝的小説が原作のテレビ朝日ドラマ「M 愛すべき人がいて」(土曜後11・15)で、主人公をいじめるレッスンメート役に注目が集まっている。クールビューティーが印象的な女優の久保田紗友(さゆ、20)だ。

 一緒に風呂に入ろうと主人公を誘い、石けんを床に塗りたくった浴室で転倒させたり、頭にオレンジジュースをかけるといういじめシーンを怪演。

 撮影は緊張感あふれるが「カットがかかると一気に場の空気が和み、笑いが起きる。この作品はその繰り返しです」とONE TEAMで作り上げている現場について語った。

 ジュースのシーンは台本上、ほかのレッスン生が主人公の頭にこぼす予定だったが、現場で監督と話し合い、久保田とレッスン生2人でかけることにした。「主人公の強さと(久保田の役の)惨めさがよりはっきりしたシーンになったと思います」と手応えも口にする。

 第1話では主人公と友人だったが、第2話から一転、歌手デビューを競うライバル心から嫌がらせをするように。作品は80年代の「大映ドラマ」のように、登場人物のキャラクターが強烈で「全員が個性豊かなので、私も埋もれないように自分のギアをいつも以上に入れることを意識しています」と演技の裏側を話した。

 小学6年の時に現在の所属事務所のオーディションを受け、劇団に所属した。16年下半期のNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」では、ヒロインが通うジャズ喫茶のアルバイトで、妊娠する高校生を好演。制作関係者の間ではビジュアルとともに演技力の高さでも定評がある。「自分にはこれが合っているとは決めずに、幅広くいろいろな人になれたらなと思っています」と、演技に挑む心構えを明かした。

 今作の撮影は第3話で止まっており、撮影再開は未定だが「再開されたら主人公を思いきりいじめたい?」という質問には「今まで家でずっと出し切れていなかったエネルギーを役を通じて出していければ」。気合十分の返答から、ますます磨きのかかった怪演が期待できそうだ。

 ▽「M 愛すべき人がいて」 浜崎への取材を基にノンフィクション作家の小松成美氏が手掛けた同名小説が原作で4月19日にスタートした連続ドラマ。主人公アユがディスコでレコード会社の専務だったマサと出会い、平成の歌姫となっていくまでを描く。マサへの信頼感が次第に恋心へと変わっていき、交際に至る“禁断の愛”も。アユを安斉かれん、マサを三浦翔平が演じている。

 ◆久保田 紗友(くぼた・さゆ)2000年(平12)1月18日生まれ、北海道出身の20歳。12年に劇団ハーベストに参加し、18年に退団。13年、BS―TBSドラマ「神様のイタズラ」で初主演。日本テレビのドラマ「過保護のカホコ」や映画「サヨナラまでの30分」などに出演。1月に初写真集「1st写真集 久保田紗友」(双葉社)を発売。1メートル58。

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