「エール」志村けんさん5回目登場 またも“8:14の男”大吉ギャグ期待「最大のだっふんだチャンス」

[ 2020年5月19日 08:15 ]

連続テレビ小説「エール」第37話。裕一(窪田正孝)が作曲した交響曲「反逆の詩」の楽譜を読む小山田(志村けんさん)は(C)NHK
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 コメディアンの志村けんさん(享年70)が19日に放送されたNHK連続テレビ小説「エール」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)第37話に登場した。2話ぶり5回目。この日もラスト午前8時14分に登場し、セリフのない約20秒の出演ながら、またも圧倒的な存在感を放った。

 登場5回のうち、4回が午前8時14分に姿を現した志村さん。インターネット上でも“8時14分の男”が定着しつつあり「また!残り1分の志村けんさん!」「またエンド1分の志村けんさん!」「8:14の男、志村けん!」「一言も発してないのに志村けんさんの存在感」「最後に小山田先生。今日も会えた。最終回までずっと会いたい。いつまで会えるのか…今日もありがとう」などの書き込みが相次いだ。

 直後の同局「あさイチ」(月~金曜前8・15)の“朝ドラ受け”。リモート出演の博多華丸(50)が「(裕一が作曲した)『反逆の詩』が(小山田の)お眼鏡にかなうのか。最後、ちょっと意味深な感じで。ここから『大丈夫だ』とおっしゃっていただけるかどうかですね」と語ると、同じくリモート出演の博多大吉(49)は「『だいじょうぶだぁ』チャンス、もしくは『だっふんだ』チャンス、最大のチャンスが来ていますんでね、今」と志村さんのギャグを期待し、笑いを誘った。

 大吉も「志村さんで(15分が)終わるのが、ちょっと続いているんで、ちょっと油断していました」と志村さん登場のタイミングを指摘。近江友里恵アナウンサー(31)は「今日もカッコよかったです、志村さん」と語った。

 俳優の窪田正孝(31)が主演を務める朝ドラ通算102作目。モデルは全国高等学校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」などで知られ、昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而(こせき・ゆうじ)氏(1909~1989)と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏。昭和という激動の時代を舞台に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家・古山裕一(窪田)と妻・関内音(二階堂ふみ)の夫婦愛を描く。男性主演は2014年後期「マッサン」の玉山鉄二(40)以来、約6年ぶりとなる。

 志村さんは朝ドラはもちろん、最初で最後のドラマ出演。主人公に大きな影響を与える日本作曲界の重鎮・小山田耕三を演じる。

 第37話は、早稲田大学の応援歌「紺碧の空」の作曲も進まない裕一(窪田)が交響曲「反逆の詩」を完成。「最高傑作かもしれない」と小山田(志村さん)のもとに向かう…という展開。

 小山田の部屋。「反逆の詩」の楽譜を読み終え、裕一の顔を見る小山田。その反応をうかがい、緊張の面持ちの裕一の姿で「つづく」となった。

 志村さんの出演シーンは、初登場の第25話(5月1日)がラスト約1分。秘書(川島潤哉)から裕一の演奏会成功と国際作曲コンクール入賞の快挙を知らされ「(新聞を手に取り)(裕一が)本物か、まがい物か、楽しみだね(新聞を机に投げ置く)(つづく)」。第28話(5月6日)がラスト約50秒。コロンブスレコードのディレクター・廿日市(古田新太)を呼び出し「君のところでな、(裕一を)契約してほしいんだよ(つづく)」。志村さんのセリフが連続して朝の15分を締めた。第34話(5月14日)も、中盤の音との絡みに続き、ラスト約20秒に登場。セリフはなかったものの、コロンブスレコードのサロンで偶然、初対面した裕一に視線を向ける顔のアップで「つづく」。登場3回連続でドラマを締める“8時14分の男”となった。

 第35話(5月15日)はタイトルバック明けに窪田との芝居。裕一が意を決して小山田に話し掛けると、小山田は「古山君。赤レーベル(流行歌)では、どんな曲を出したのかな?君は赤レーベル専属の作曲家だよね?ん?」と“塩対応”。その威圧感がSNS上で反響を呼んだ。

 この日は締めの画こそ窪田に譲ったが、4回目の“8時14分の男”。明日20日放送の第38話も登場。裕一の“最高傑作”に、どのような評価を下すのか、注目される。

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2020年5月19日のニュース