八代英輝氏 案里参院議員を巡る特捜部の対応に「今回も政権の中枢に近いところには手を…」

[ 2020年3月4日 15:09 ]

八代英輝弁護士
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 弁護士の八代英輝氏(55)が4日、コメンテーターを務めるTBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。自民党の河井案里参院議員(46)=広島選挙区=の陣営による公選法違反事件で、案里氏が連座制で失職するかどうかが焦点になっていることに言及した。

 案里氏が初当選した昨夏参院選で、車上運動員に法定上限を超える報酬を支払ったとして、広島地検に公選法違反(買収)の疑いで逮捕された案里氏の公設秘書立道浩容疑者(54)は選挙戦中、違法報酬を受け取ったとされる車上運動員の労働時間や街宣スケジュールを管理。広島地検は陣営内での立場を見極め、案里氏の「当選無効」につながる連座制の適用対象者かどうか判断するもよう。立道容疑者の逮捕容疑は、案里氏の夫克行前法相=自民、広島3区=の政策秘書高谷真介容疑者(43)、陣営元スタッフの脇雄吾容疑者(71)と共謀。車上運動員14人に計204万円を手渡すなどし、日当1万5000円の法定上限を超える資金を提供した疑いが持たれている。

 検察を巡っては、検事総長の人事に官邸が関与しているのではないかということが取りざたされており、そんな中、菅官房長官に近いとされる克行前法相に対して検察の捜査がつくされるかにも注目が集まっているが、八代氏は「そこ(克行前法相の関与)が本丸でしょうね。そこに踏み込めなかったら、むしろ失望しかないですね」と指摘。そして、「私は森友事件で籠池夫妻は詐欺に相当することをしたという認定になっていますけど、一方で文書の改ざんとか破棄にあたった官僚サイドっていうのは起訴に至りませんでしたよね。それで特捜部に大きな失望を感じたんですけど、今回も政権の中枢に近いところには手を付けられないということになったら本当に検察の信頼っていうのは失墜すると思いますね」と話した。

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2020年3月4日のニュース