高木美保 伊藤詩織さんの性暴力裁判勝訴に「自分の姿をさらしてメディアに…勝訴に大きく影響」

[ 2019年12月19日 12:45 ]

高木美保
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 女優の高木美保(57)が19日、コメンテーターを務めるテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。ジャーナリスト伊藤詩織さん(30)が、元TBS記者山口敬之氏(53)から性暴力を受けたとして、1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁が「酩酊(めいてい)状態で意識がない伊藤さんに合意がないまま性行為に及んだ」と認定し、山口氏に330万円の支払いを命じたことに対してコメントした。

 刑事手続きでは山口氏は嫌疑不十分で不起訴となっており、結論が分かれた形。伊藤さんは判決後、地裁前で「私たちが勝利しました」と語り、促されて「勝訴」と書かれた紙を掲げた。一方、控訴する方針の山口氏は会見し「主張が無視された。納得できない」と判決を批判した。

 高木は、「まずこれだけ自分の姿をさらして自分が傷ついたことをメディアの前で詳細に述べる、そういう公明正大でありたいっていう信念を感じさせたってことが1つ民事で勝訴を勝ち取ったってことに大きく影響しているだろうし、山口氏の反訴を退けたっていうことにもなるんでしょう」と自らの見解を述べた。その上で「疑わしきは罰せずっていうものが大前提としてある中で、記憶がない、だから準強姦ってことになったっていうことなんですけど、記憶がないってことは、合意だったか、そうじゃなかったか、どっちか分からないよねって受け取るのが普通なんですけども、疑わしきは罰せずがあるがゆえに、たとえもしかして山口氏がグレーだとしても黒だとは言わないんですっていう2つの要素が合わさってしまったことで刑事の方で不起訴になっていったいうような印象をすごく受ける」と指摘した。そして「もし記憶がないということの重要性をもっとちゃんと受け止めていたならば、もうちょっと深い形で話がされたかなっていう気もするんですが、でもそれは変わらないんでしょうね」と刑事手続きでは山口氏は嫌疑不十分で不起訴となっていることに言及した。

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2019年12月19日のニュース