玉川徹氏 伊藤詩織さんの性暴力裁判勝訴に「異常なことが…でも僕は詩織さんの言っていることを信じる」

[ 2019年12月19日 12:21 ]

テレビ朝日の社屋
Photo By スポニチ

 テレビ朝日の玉川徹氏が19日、同局「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。ジャーナリスト伊藤詩織さん(30)が、元TBS記者山口敬之氏(53)から性暴力を受けたとして、1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁が「酩酊(めいてい)状態で意識がない伊藤さんに合意がないまま性行為に及んだ」と認定し、山口氏に330万円の支払いを命じたことに言及した。

 刑事手続きでは山口氏は嫌疑不十分で不起訴となっており、結論が分かれた形。伊藤さんは判決後、地裁前で「私たちが勝利しました」と語り、促されて「勝訴」と書かれた紙を掲げた。一方、控訴する方針の山口氏は会見し「主張が無視された。納得できない」と判決を批判した。

 玉川氏は「民事なのでどちらの証言に、より信用性があるかって、そういうふうなことなんですけど」とした上で「まず伊藤さんが置かれてた状況っていうのは、アメリカで働くってことが内定している状況で、上司になり得る人だったんですね、山口さんは。その最終的な詰めの段階にあってビザの発行とかその辺だったんですけど、そういうふうな段階で、彼女はやっと職を手に入れられる状況にあって、もし合意で性行為をした後にわざわざ、それをひっくり返すようなことをやるってこと自体が不自然なんですよ。上司になる人をわざわざ貶(おとし)めることをして、欲しかった職を失おうとすること自体がまず不自然なんですね」と自らの見解を説明した。

 さらに「一方で山口さんの方はどうかって言いますと、逆に手続き上の問題ぐらいしか残ってなかった状況の中で、喫茶店でもいいわけです、お話するには。それなのにわざわざ2軒、居酒屋さんと寿司屋さんを事前に設定しておいてですよ、そこ2軒行けばお酒だっていっぱい飲むし、そういうふうな所に行って、それで彼女は酩酊状態になるわけですね。これもアルコールなのかどうか分かりません。とにかく事実として酩酊状態になる。で、送って行くっていうふうな時に、酩酊状態になったら僕だったらですよ、急性アルコール中毒を疑いますよ、そんな前後不覚になっているんだったら。だったら病院へ連れて行こうってと考える。そうじゃないとするんであれば家に送って帰ろうと思うのが僕は普通だと思う。そんな中、わざわざ自分が泊まっているホテルに連れて行くっていう選択肢は思いつかないですね、介抱としても。で、連れて行ったと。これは僕は下心があったんだろうなというふうにしか思えない」と指摘した。

 そして、「だから結局、酩酊状態の中で性行為をすれば、それは当時の法律だから準強姦になるのかな。そういうことが認定されるわけで、これは一審ですから、二審、三審ってあるけど、もしかしたら引っ繰り返るかもしれない。なんでかというと、もともとこれ、逮捕状が発行されたのが執行されるまで止まっているのが異常なことなんで、こんな異常なことが起こるんだったら、これからも異常なことが起こり得るなと、上にいけばいくほどって思っているんだけど、でも、僕は詩織さんの言っていることを信じます。仮にどうなっていったとたって」と話した。

続きを表示

2019年12月19日のニュース