ラグビーW杯特需まざまざ パブは連日“サミット状態”1番人気のビールは…

[ 2019年10月3日 09:00 ]

アイリッシュパブ「ダブリナーズ」新宿店で、ビールを手に仲間たちと代表チームへ声援を送ったアイルランド出身のマーティン・カーランさん=右(撮影・安田健二)
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 先月28日のラグビーW杯日本―アイルランド戦は都内最古のアイリッシュパブ「ダブリナーズ」新宿店を取材した。まざまざと“W杯特需”を実感した。

 正午のオープンから続々と緑色のアイルランド代表ユニホーム姿の観光客らで店は早々と埋まり、ハイピッチでビールを空けていた。アイルランドを代表するギネスビールが一番人気かと思いきや、同店によると「断トツで売れているのはエビスビール。日本のラガーを好んで注文するお客さんが多い」とか。確かに店内を見回すと、通常の中ジョッキより一回り大きい1リットルジョッキに注がれた琥珀(こはく)色のビールをゴクゴクと飲み干す光景が至るところで目撃できた。アイルランド北西部ドニゴール出身でオーストラリア在住のマーティン・カーランさん(27)は仲間とW杯のために来日し「日本は毎日新しい発見でいっぱいだ。ビールもおいしいから何杯でも飲んじゃうよ」と気分を高揚させていた。

 試合が始まると、店内はすし詰め状態になったため、中身がこぼれにくいハイネケンの瓶ビールが爆売れ。声をからした客が次から次へと注文し、テーブルには緑の空き瓶が山積みになっていた。

 同店によると、開幕した20日は9割が外国人客。アイルランドに加え、オーストラリア、南アフリカ、トンガと出場国のユニホームを来たファンでにぎわう。ニュージーランド―南アのビッグマッチが行われた21日には95年のオープン以降、1日の最高売り上げを記録した。開幕してからビールの売れ行きも通常の3・5倍近く増加。ハイネケンの瓶ビールは通常の20倍近い約400本を売り上げた日もあったという。

 運営するサッポロライオンのダブリナーズ業態担当部長の浅賀慎一郎氏(47)は「いろいろな国の方にご来店いただき連日サミット状態。スタッフもいい経験を積ませていただいています」と店の活気を喜んだ。

 5日は日本が史上初の8強進出に向けて重要なサモア戦に挑む。2戦目のアイルランド戦と同じ土曜日の週末だけに、各地の飲食店にも再び熱い戦いが待っている。

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2019年10月3日のニュース