京都アニメーション サーバーデータの回収成功 焼損免れる

[ 2019年7月29日 22:20 ]

火災があったアニメ制作会社「京都アニメーション」のスタジオ
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 京都アニメーションの放火殺人事件で、第1スタジオ1階にあったサーバーは焼損を免れ、消火活動の水をかぶった形跡もなかった。大半の紙資料は失われたが、原画や絵コンテのデータが残されている可能性がある。同社の代理人弁護士は「データは亡くなった人、傷ついた人の成果そのもの」と強調。データの回収に成功したことを29日に明らかにした。

 事件では3階建て約690平方メートルが焼けた。代理人の桶田大介弁護士によると、建物内の机上のパソコンは、原形をとどめていない状態になるほど甚大な被害を受けたが、サーバーは燃えていなかった。

 サーバーはコンクリートで覆われた部屋にあり、ガソリンがまかれたとされるらせん階段付近から離れていたためとみられる。桶田弁護士は「ラックに貼られた付箋も、しわしわになっていなかった」と説明する。

 進行中の作品に関するものが多かった紙資料は、ほぼ全損。だが一部の原画は速やかにデジタル化されている可能性があるという。回収できたデータは制作関係の資料だが、詳細を明らかにしていない。

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2019年7月29日のニュース