斎藤工 ピエール瀧被告に「猛省を」 「麻雀放浪記2020」初日

[ 2019年4月5日 19:40 ]

映画「麻雀放浪記2020」初日舞台あいさつで、バニーガールを手前にフォトセッションを行う(2列目左から)白石和彌監督、岡崎体育、舛添要一氏、ベッキー、斎藤工、もも、竹中直人、音尾琢真(撮影・久冨木 修)
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 俳優の斎藤工(37)が5日、都内の映画館で行われた「麻雀放浪記2020」(監督白石和彌)の初日舞台あいさつに出席した。

 コカインを摂取したとして麻薬取締法違反の罪で起訴され、4日に保釈されたミュージシャンで俳優のピエール瀧(本名・瀧正則)被告(51)が同作に出演していることから、一時は撮り直しや公開延期などが検討されていたが、先月、そのままの形で予定通りに公開することを発表。ようやく初日を迎えられたことについて斎藤は「紆余曲折ありましたが、本日にめがけて構想10年この映画に寄り添わせていただきまして、心から幸せだと思っています」と笑みを浮かべると客席からは「公開おめでとう」と声援が上がった。

 イベントでは壇上に紅白の幕とコテコテのド派手な造花の花輪が飾られ、バニーガールやふんどしダンサーが登場し、昭和の雰囲気で祝賀ムードを盛り上げた。

 舞台あいさつ終了後、斎藤と白石監督が囲み取材に応じ、瀧被告について言及。斎藤は「あの一件があってから、特に保釈されたからといって気持ちが変わるわけでないんですが、ご自身もですが、大きな波紋が広がるということも想像はできても目の当たりにして初めて実感されているのではと思います」とし、今作で白石監督とともに多くの取材を受けて「皆さんからの厳しい質問を、監督はピエールさんとご自身に対して受けている姿を見てきたので、この姿こそピエールさんに見ていただきたいと思います。いまは本当に猛省していただきたい」と語った。

 同時に俳優という職業は「信頼をお互いに確かめた上で、というよりか大丈夫だろうという前提で仕事が進んでいくということに対しても僕ら自身も信用されすぎているんじゃないか」とも。「検査を常にする、尿検査など僕はしてもいいと思う。そのくらいキャストもスタッフも信頼という上で成り立っている、放送や公開にたどり着くという中で、そこについて今回深く考えました」。さらにこの日の公開を迎え「『麻雀放浪記2020』の出した一つの特殊なケースかもしれないんですけど、その答えが映像に関わる人たちの希望になれば」と締めくくった。

 白石監督は瀧被告について「今、出てきてあらためて自分がしてきたことの大きさに驚いているでしょうし、そこはやってしまったことと向き合って、刑が確定して、自分と向き合い、いろんな人と交渉してもう一回自分が何をしてしまったのかを考えてほしい」と言及。「個人としても、映画監督としてもピエール瀧と作品を作るのは難しいかもしれませんけど、ここからはいち友人として必要であれば、瀧さんの治療とか社会の中でこれから貢献していけるのか協力できることはして、僕も今まで映画の中で薬物のシーンだとかこの映画にも少しあるんですけど、ただ撮るだけじゃなくて一緒に考えていきたい」と話した。

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