村上佳菜子 シニアで勝てなかった理由は性格?「勝ちたいと思って滑ったことは本当に1回もない」

[ 2019年2月15日 22:00 ]

タレントの村上佳菜子
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 プロフィギュアスケーターでタレントの村上佳菜子(24)が14日、TBS「中居正広のキンスマスペシャル 村上佳菜子 大ブレイクの真相!」(金曜後8・00)に出演。現役時代に見せたアスリートらしからぬ一面を明かした。

 村上は幼少期からフィギュアスケート界では注目の存在。15歳の時、2010年の世界ジュニア選手権で世界一に輝き、一躍脚光を浴びた。この勝利により“第2の浅田真央”“ソチ期待の星”とまで呼ばれるようになった。

 しかしこの後は、2014年に四大陸選手権で優勝したものの、なかなか優勝することはできなかった。それは村上の性格によるところが大きいようで「勝ちたいと思って滑ったことは本当に1回もない」と明かした。特に浅田真央は「大好きだし、神様みたいな存在」であるため、勝ちたいと思ったことはなかったという。

 師事していた山田満知子コーチからは「アスリートに向いてない」と言われることもしばしば。しかし腹を立てることもなく「確かになーっ」と思いながらコーチの言葉を聞いていたという。

 そんな村上の性格が如実に出てしまった試合がある。それが2009年の全日本選手権。村上の直前に滑ったのが鈴木明子なのだが、会場内にいた誰よりも気にしていたのが、何を隠そう次滑走の村上だった。会場にいる誰よりも集中しなければならないはずなのだが、「アッコちゃんの点数は?」とライバル選手の点数が気になって仕方がない。さらに鈴木明子が高得点を叩き出すと、本人以上に大喜びでガッツポーズまで出してしまった。

 そんな状態で集中できるはずもなく、そのまま自身の滑走へ。スタート位置を間違えてしまうという大失態を演じ、そんな姿に対して自ら大笑い。観客もその姿を見て笑い出してしまうほどで、全日本選手権の緊迫した空間が、なんとも“ほんわか”したムードに包まれてしまった。

 天真らんまんを絵に描いたような村上に、フィギュアの仲間たちからは「佳菜子がいたら華やかになる」「海外の選手とも積極的に話してくれたりとかして輪をつなぐ」「面白くて明るくて」「優しくて大好きな存在」と、当然のように称賛の声が。浅田真央はとあるテレビの中で「佳菜子がシニアに上がって来てから女子フィギュア界はギュッとなった。そこまでは『一緒に頑張ろう』という空気はなかったんだよ」と、強烈なムードメーカーぶりを称えていた。

 日本チームのムードを盛り上げ、結果的に士気をも高めた村上。アスリートとしては勝ちきれない弱点を克服できなかったが、持ち前の性格で、今後は芸能界を盛り上げて行きそうだ。

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2019年2月15日のニュース