お笑いコンビ「魔人無骨」 情報多いほど強いAI型漫才 その笑いの秘訣とは…

[ 2018年11月28日 10:00 ]

「魔人無骨」の高比良くるま(左)と松井ケムリ
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 【2019売れる芸人(11)】「僕らの漫才はAI(人工知能)に取って代わられる漫才なんですよ」。お笑いコンビ「魔人無骨」のボケ担当・高比良くるま(24)は自虐的にそう話す。

 今や競馬の予想でも威力を発揮しているAI。より正確な結論を導き出すために重要なのはより多くより詳細な情報だ。魔人無骨はステージでどんな漫才を披露するか、その日の会場や音響、客層などの情報を分析した上で決めている。

 「会場がどのくらいの広さで、マイクの効き具合がどんな感じで、どういう人たちがどこらへんに座っているのかでネタを変えていく。情報が多ければ多いほど強い。だから、情報が少ないトップバッターには向いていないんです」と、くるまは笑う。

 ツッコミ担当の松井ケムリ(25)は慶大卒で、くるまは慶大中退。AI型漫才には、インテリの横顔がのぞく。

 吉本興業の養成所「東京NSC」の23期生。今年2月の「NSC大ライブTOKYO」では同期133組の中で優勝して首席。芸風は個人のキャラクターに頼らずに会話の中身で勝負する本格派だ。

 くるまは「僕らは見た目に特徴がないので、なるべく面白いことを言わなくちゃいけない」と明かし、ケムリは「なので、ネタ作りは一生懸命やってます」と話す。

 ネタの面白さを生み出す手法として用いているのが、あえて2人で練習しないこと。くるまは「ネタができたら、忘れる時間が大事。初めて言った、初めて聞いた、みたいな感じの方が面白い」と説明。ケムリは「ネタは一緒に考えているんですけど、忘れているから、ボケられると、本当にビックリする」と、2人の笑いの秘訣(ひけつ)を明かす。

 これもAI式の判断。2人の漫才は、キャリアを重ねて情報量を増すほど、笑いの量も増やしていく。

 ◆魔人無骨(まじんぶこつ)松井ケムリ(まつい・けむり)1993年(平5)5月29日生まれ、神奈川県横浜市出身の25歳。高比良くるま(たかひら・くるま)1994年(平6)9月3日生まれ、東京都練馬区出身の24歳。慶大のお笑いサークルで、ケムリが3年生、くるまが1年生留年時にコンビを結成。現在、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属。今年のM―1グランプリは準決勝まで進んだ。

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