「半分、青い。」だめんず反響の間宮祥太朗「朝の顔じゃない」も“恋愛素人”が新境地 小栗旬ら先輩に続け
俳優の間宮祥太朗(25)がNHK連続テレビ小説「半分、青い。」(月〜土曜前8・00)でヒロイン・鈴愛(永野芽郁)の夫・涼次役に抜擢され、愛されキャラの“だめんず”を好演。女性視聴者の母性本能をくすぐり、反響を呼んでいる。朝ドラは初出演だが「朝向きの顔じゃない」とオファーに驚き。それでも、脚本を手掛ける“ラブストーリーの神様”北川悦吏子氏(56)特有の恋愛シーンに“初挑戦”し、新境地を開拓した。小栗旬(35)や綾野剛(36)ら恋愛ドラマや朝ドラを機にブレイクした所属事務所の先輩の背中を追い掛ける。(木俣 冬)
涼次は間宮が解釈するところの「母性本能をくすぐる愛嬌が魅力。叱られながらも愛される人物」で、ちょっと抜けていて、でも優しくて、鈴愛の癒やしになる。「まつげで雨が止まる」くらいまつげが長く、声も、左耳が失聴している鈴愛に心地よい響きをしている、いわゆる王子様的な設定の人物だ。
だが、オファーを受けた時は「朝向きの顔じゃないと思っていたので、ビックリした」と言う間宮。なにしろ彼は、映画初主演作「全員死刑」(17年)では殺人犯役だった。家族を守るためという一心で転がり落ちる石のごとく人を殺していく狂気に満ちていた。またヒット作「帝一の國」(17年)では“狂犬”のあだ名も持つような激しい性格で、生徒会長の座を勝ち取るためには手段を選ばない人物を演じていた。何かと強烈な役で注目されてきた、顔面の圧力が強い間宮が朝ドラでは柔らかな表情を浮かべているのだから、俳優とは面白い。第83話(7月6日)、100円ショップ「大納言」に来る常連のおばあちゃんのセリフで「あなた、いい男ねぇ。歌舞伎俳優みたいだ」とイジられ「よく言われるんですよね。顔濃いって」と返している。
「『半分、青い。』の台本を最初に読んだ時、女性に魅力的だなと思われるような役で、僕が演じることで純粋な役に雑味が加わったら、どうしようというプレッシャーを感じました。これをちゃんとやれたら、皆さんに愛してもらえることは分かっているものの、今までの仕事でピュアな恋愛をしている役を演じたことがなく、役者として“恋愛素人”みたいなところがあるので、どうやって愛される役を演じたらいいか、その方法が分からなかった」と振り返った。
とりわけ「半分、青い。」は恋愛に関して純度が高いドラマである。なにしろ、出会ってわずか6日、雨の中、踊りながら、恋愛モードを高め、一気に結婚まで突き進んだ。こういう恋愛ものにある、女性視聴者にとってはキュンとなる場面を演じる時、どう思うのかと思わず聞くと「僕自身もいつも『どう思っているんだろう?』と思っていた側でした」と笑った。
「これまでずっと、仲の良い友達の俳優が恋愛映画やドラマで『それ、マジで言ってる?』とツッコみたくなるような決め台詞をすごくカッコいい顔で澄まして言っているのを観ながら、どんな感じだろうと興味がありました」と正直に明かしつつ「でも、涼次はそこまでカッコよくはないんですよ。例えば、オトコの背中はカッコいいというような部分はなくて、鈴愛と同じ目線に立って、横に立って一緒に楽しい時間をつくっていく人なので、その分、照れくささはなかったです。ただ、抱き締めて告白しているシーンは撮ってチェックしている時、俳優を10年やってきて、自分のこういう表情を初めて見たなと思いました。今までやってこなかった分、今からでも朝ドラ出演を機にどしどし恋愛のシーンをやりたいと思っています」と未知なる芝居に関して前向きに捉えた。この前向きさは一体どこから生まれてくるのだろうか。
「僕は、俳優とは作家のように自分の中から湧き出るものを表現したり、ゼロからものを創ったりするのではなく、監督や脚本家の方が描く“役”のイメージを自分の体を通して表現する仕事と思っています。この仕事を始めた10代の時は、音楽が好きで、自分で曲や歌詞も作っていたので、ゼロから創作する欲求もありましたが、いざ俳優の仕事をしてみたら、監督や脚本家の方のようにゼロからものを創ることが大変と痛感して……。だから今は、作家の方に託していただいた脚本に書かれたことを1から広げていくようなことができればいいと思っています。だから、自分の言っている台詞が自分の思想と真逆であっても、戸惑いは全く感じないんです」 彼の自覚する“俳優”と、「半分、青い。」の涼次は少し似ていると間宮は感じている。
「涼次は監督であり脚本も書きますが、彼もまたゼロから0・7くらいまではいけるものの、そこから先に進めない。そこで、原作ものを書いて1から膨らませていくのはどうだろうと先輩の元住吉祥平(斎藤工)に言われて、ようやく才能が開花します。人は皆、各々自分の得意とする部分があるのだと感じるエピソードですよね」 初めての朝ドラは撮影期間、わずか4〜5週間で、めまぐるしく大変だった。それに対応することも俳優の仕事だ。
「朝ドラは月曜にリハーサルがあって火曜から金曜まで撮影。シーンは多彩で、住居兼事務所のクールフラット、三オバの家、100円ショップ大納言、鈴愛の実家など、その都度セットを替えて撮影するので、週ごとにセットが替わって、登場人物が入れ替わり立ち替わりして目まぐるしかったです。これに永野芽郁さんはずっと対応しているのかと思ったら、すごいなあと感心しました」
華やかに見える俳優の仕事だが、このように常に未知な出来事にいかに柔軟に対応できるかが問われる。
俳優になって10年。現在25歳。大卒で社会人になる人たちと考えたら若いが、間宮は俳優という仕事をしっかり自覚している。それは事務所の先輩たちの背中を見てきたからだった。
「事務所にすごく大きい存在の先輩たちがいて、その姿を事務所に15歳で入った時から10年ほど、ずっと見てきました。先輩といっても距離感は遠くなく、直接話ができるので、僕の年齢の時、どうしていました?と体験談を聞いています。僕の年齢を通り過ぎて今、高いステージに乗っている方々の話は指針になります」
間宮の事務所の先輩といえば、小栗旬を筆頭に、田中圭、綾野剛らがいる。彼らは映画、テレビドラマ、演劇と幅広い役柄を演じて評価が高い。彼らに共通するのは、ブレイクのきっかけになった作品が女性に人気の恋愛を描いたドラマであったことだ。朝ドラつながりで言うと、綾野剛は「カーネーション」(11年後期)でヒロイン・糸子(尾野真千子)と恋愛する人物・周防を演じて注目された。坂口健太郎(年齢は坂口が間宮より2歳上だが、俳優デビューは間宮の方が早い)も「とと姉ちゃん」(16年前期)で主人公・常子(高畑充希)と結ばれないながら、ひととき恋する役・星野役を演じて認知度アップ。小栗旬は人気少女漫画のドラマ化「花より男子」(05年、TBS)でヒロインを献身的に支える人物を演じて爆発的な人気を得た。田中圭は同性に愛され戸惑いながらも、やがて気持ちを受け入れていくテレビ朝日「おっさんずラブ」(18年)で現在大ブレイク中だ。となると、後輩・間宮祥太朗も、朝ドラヒロインと女性視聴者に愛される役で全国的に認知された後、俳優として一層の飛躍をすることは間違いないだろう。
「先輩たちは皆、25から30歳になるにつれてオトコの色気が増しているなと感じていて、僕もそうなっていけたらいいなと思います」
◆木俣 冬(きまた・ふゆ)レビューサイト「エキレビ!」にNHK連続テレビ小説(朝ドラ)評を執筆。2015年前期の「まれ」からは毎日レビューを連載している。著書「みんなの朝ドラ」(講談社現代新書)は画期的な朝ドラ本と好評。16年5月に亡くなった世界的演出家・蜷川幸雄さんが生前に残した「身体」「物語」についての考察を書籍化した近著「身体的物語論」(徳間書店)を企画・構成。
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