阿部サダヲ 弟・妻夫木に泣けた「だから兄弟だった」

[ 2016年5月14日 15:35 ]

映画「殿、利息でござる!」初日舞台あいさつに登壇した阿部サダヲ(左)と妻夫木聡

 俳優の阿部サダヲ(46)が主演する映画「殿、利息でござる!」(監督中村義洋)の初日舞台あいさつが14日、都内の映画館で行われ、阿部をはじめ、瑛太(33)、妻夫木聡(35)、竹内結子(36)、千葉雄大(27)、松田龍平(33)といった豪華キャスト陣が顔をそろえた。

 「武士の家計簿」などで知られる磯田道史氏の実話をもとにした短編「穀田屋十三郎」が原作。江戸時代中期の仙台藩を舞台に、藩に1000両を貸し付けて町を救おうと立ち上がった庶民の物語。

 主人公・十三郎を演じた阿部は「(実話であることは)最初は本当に信じられなかった。それは子孫が伝えていかなかった、しゃべるなと言われていたから。それを伝えてしまうという、その矛盾が面白いなと」としみじみ。「いい映画に出られて嬉しい。1人でも多くの人に見ていただきたい」とアピールした。

 十三郎の弟・甚内を演じた妻夫木は「僕と阿部さんが似てないんじゃないかってことが心配だったんですけど」とポツリ。これには阿部も「よく言うよね。それはみんなわかってることだからさ。お芝居でやっているわけだからさ。本当の兄弟じゃないんだから」と口を尖らせた。さらに「妻夫木くんのお芝居で普通に泣いちゃったんです。自然と泣ける。だから、兄弟だったんじゃないかな」と続けると、妻夫木も「兄弟でした」と認め、笑わせた。

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2016年5月14日のニュース