竹内結子 「しゃべっちゃいけない」のエピに感動「大好き」

[ 2016年5月14日 16:44 ]

竹内結子

 俳優の阿部サダヲ(46)が主演する映画「殿、利息でござる!」(監督中村義洋)の初日舞台あいさつが14日、都内の映画館で行われ、阿部をはじめ、瑛太(33)、妻夫木聡(35)、竹内結子(36)、千葉雄大(27)、松田龍平(33)といった豪華キャスト陣が顔をそろえた。

 江戸時代中期の仙台藩を舞台に、「末代まで決して自慢してはならない」という“つつしみの掟”を自らに課しながら、藩に1000両を貸し付けて町を救おうと立ち上がった庶民の物語。

 阿部演じる主人公・十三郎が恋心を抱く煮売屋のときを演じた竹内は「私はこの作品が大好き。皆さんも好きになってくれたら嬉しい」と熱くPR。男性ばかりの現場とあって、竹内はまさに紅一点。「夏に冷房が効いているところがメーク室と控室ぐらいしかなくて。全員男性で、私は入れないので、機材置場の部屋で1人で座ってた。暑くて苦労しましたね」と撮影を振り返った。

 「武士の家計簿」などで知られる磯田道史氏(45)の実話をもとにした短編「穀田屋十三郎」が原作。舞台あいさつにたった磯田氏は「感慨無量です。古文書にちょこっと書かれていた話がこんな大きな映画になるとは」と感慨深げ。「この話は闇に消えていくはずだった。なぜかというと、本人たちがしゃべっちゃいけないはずだったから。何十年も古文書の研究をしているが、古文書を読んで泣いたことはなかった。何か残しておかなきゃと思って本にした。脚本を母が勝手に読んで泣いていたんです。バケモノ映画になっていると思う」と作品への熱い思いを語る磯田氏の言葉に感銘を受けたのか、竹内も思わず目を潤ませた。

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2016年5月14日のニュース