欅坂46・平手友梨奈を輝かせる内に秘めた“陰”

[ 2016年5月14日 12:00 ]

欅坂46の(左から)小林由依、平手友梨奈、今泉佑唯

 欅坂46のデビュー曲「サイレントマジョリティー」のミュージックビデオ(MV)がYouTubeで1000万回以上再生され、話題になっている。確かに、新人アーティストとしては異例の多さだ。

 このMVが人気を得た理由は、楽曲自体の良さやダンスの面白さなど、いくつもあるのだろうが、メンバー最年少でセンターに抜てきされた平手友梨奈(14)の魅力に負うところも大きい。

 平手はデビュー曲発売直前にスポニチ本紙のインタビューに応じた。他のメンバーや複数のスタッフとともに取材現場に現れたが、その時、記者には、平手の周りだけ光度が増しているように見えた。まるで彼女にだけスポットライトが当たっているかのように感じられたのだ。これまで数多くの芸能人を取材して来たが、このような体験はあまり記憶にない。

 実際に話を聞いてみると、意外な感じがした。決して笑顔が多いわけではない。話し方も淡々としていて、どちらかと言えば暗い印象を受ける。

 「地元にいた頃は自分から“頑張る”という言葉を全く発しない子だったんです。バスケ部だったんですけど、部員の子となじめなくて、ずっと、やめようかと思っていました。楽しいことが何もなかったので、違う世界に入ってみたいと思っていたんです」

 欅坂に入る前はネガティブな思いを抱きながら暮らしていたようだ。そのイメージを「陰」「陽」で分ければ「陰」。それなのに、今、光輝いて見えるのが不思議だった。いや、それだからこそ、輝いて見えるようになったのかもしれない。

 元AKB48の前田敦子のことを思い出した。前田はかつて「絶対的エース」と称されたが、もともとはセンター志向ではなかった。まだAKBが売れる前、前田がユニット曲のセンターを初めて任された時、嫌がってレコーディングスタジオに閉じこもってしまったというエピソードもある。同じ元AKBの大島優子を「陽」とするなら前田は「陰」。しかし、AKBは前田をセンターに定着させることで国民的アイドルグループに成長して行った。

 アイドルには実は「陰」が合う。スポニチ本紙では平手を「平成の山口百恵」と称したが、百恵さんが自身の生い立ちなどをつづった著書「蒼い時」を読み返してみると、驚くほど暗部を抱えていたことが分かる。

 平手が本当に百恵さんほどの大スターに成長するのか…。無理と考える人は少なくないだろうが、その個性と輝きに触れてみると、期待は募る。(記者コラム)

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