成瀬國晴選　タイガース川柳大賞

◆成瀬　國晴（なるせ・くにはる）
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第２４回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰（文化功労者部門）、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp】

タイガース川柳　2019年4月第2週・週間賞

[ 2019年4月16日 14:53 ]

　＜週間賞＞
いろいろと　あったが目出度き　サイクル打
　（愛知県名古屋市・幅　茂）
＜佳作＞
オレオレで　取りも取ったり　12点
　（福島県いわき市・堀　卓）
鬼はソト　季節外れの　ボール撒き
（香川県宇多津町・中山　喜博）
「たまたま」と　サンデー西が　二刀流
（三重県伊賀市・平井　哲夫）
沈む虎　あんたが大将　2号ソロ
（静岡県清水町・柳谷　益弘）

　【講評】　選考委員長・成瀬國晴（イラストレーター）
　今季初めて聖地での2カードは、最初と最後が○でオセロゲームなら全白星だ。

　連日4万人を超すファンの前で矢野阪神は精いっぱい戦った。
　9日のDeNA戦は、幅茂さんの句の通り「いろいろ」あった。ガルシア投手が4回7失点でKOされた。が、近本選手が7回にセオリーにない盗塁成功。8回、アドレナリン出っぱなしの梅野捕手が今季1号に続く打席で二塁打を放ち、2回の三塁打、4回の単打と合わせて史上74度目、球団では16年の福留選手以来6人目7度目のサイクル安打を達成。これは阪神の捕手では初の快挙だ。

　堀卓さんは今季最多15安打のオレオレ句を詠んだ。おまけは中山喜博さんが詠む、8回2死満塁でソト外野手の落球だ。盗塁2刺殺もあり、まさに梅ちゃんデー。

　この梅ちゃんの勢いをもらった「サンデー西」投手の甲子園初白星とプロ初打点の快挙を平井哲夫さんは詠んだ。

　あっ、ルーキーの活躍も忘れてはダメダメ。柳谷益弘さんは11日のDeNA戦と13日の中日戦で近本選手が放った1号、2号ソロを詠んで入選。そう、木浪選手も2戦連続タイムリーと、打ち出したしね。

　さぁ、きょうからヤクルトに続いて巨人戦だ。また「ガンバルばい」。

　▽応募方法　〒530―8278　スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu－o＠sponichi．co．jp、ファクスの場合は（電）06（6346）8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は21日必着。掲載は23日。