ピッチクロック効果で投球間の時間が著しく短縮 大谷翔平は21・7秒から15・3秒に

[ 2023年5月2日 08:13 ]

エンゼルス・大谷翔平

 AP通信が1日(日本時間2日)、スタットキャストのデータによると、投手の投球間の時間が著しく短縮されていると報じている。

 今季からMLBで導入されているピッチクロックは捕手からの返球を投手が受けた瞬間にスタートし、投手が投球動作に入った時に止まる。走者がいない時は15秒以内、走者がいる時は20秒以内に投球動作を開始しないといけない。これに対してスタットキャストのデータは投手がボールをリリースした瞬間から、その次のボールをリリースするまでを計る。ゆえに約6秒の違いがある。投球動作に入ってからリリースされるまでが約1・5秒、ボールがミットに届くまでは約0・5秒、捕手がミットからボールを抜き取り投げ返したボールが投手に届くまでが約4秒だ。

 今季ここまで投球間の平均時間が短いのはレイズのクーパー・クリスウェルで11・1秒、長いのはフィリーズのアンドルー・ベラティで19秒。ピッチクロックのなかった昨季だと、短いのはブルワーズのブレント・スーターで12・6秒、長いのはカージナルスのジョバンニ・ガエゴスとヤンキースのホナタン・ロアイシガの25・8秒だった。

 ピッチクロック効果で、ホワイトソックスのマイケル・コペックは投球間の平均時間が22年の21・1秒から23年の13・2秒に、レッドソックスの・タナ―・ホークは20・3秒から13・1秒に、エンゼルスの大谷翔平は21・7秒から15・3秒にとそれぞれ短縮されている。ヤンキースのエース、ゲリット・コールは17・6秒から13・9秒になり、「現役生活の残りの間に、トータルでどれくらい時間をセーブできるのだろうか!?」と話している。

 4月30日まで、23年シーズンの最初の1カ月で9イニングの試合の平均時間は2時間37分、去年の同時期の3時間5分よりも28分も短縮された。選手も球団スタッフも家族が起きている時間帯に帰宅できると歓迎している。ガーディアンズのシェーン・ビーバー投手は「生活にゆとりができ楽になった」と笑顔だった。

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