ロッテ種市好投に黒木コーチは嘆き節?「前に飛ばされるボールは何なのか、分からなかった」

[ 2023年2月26日 19:45 ]

プレシーズンマッチ<西・ロ>力投するロッテ先発・種市(撮影・村上 大輔)
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 うれしい悲鳴とは、まさにこのことだろう。ロッテ・種市が26日、高知・県立春野総合運動公園で開催された「2023プロ野球プレシーズンマッチ」の西武戦に先発し、4回2安打1失点の好投。三塁ベンチで見守った黒木投手コーチは「前に飛ばされるボール(球種)は何なのか、分からなかった」と苦笑いを浮かべた。

 4回までに打者15人と対戦し、外野に飛んだのは2回の柘植の右前打と4回のマキノンの中前打だけ。2回に自身のボークも絡んで1点こそ失ったが、得意のフォークを駆使して9三振も奪った。まだまだ2月で課題を一つ一つ、つぶしていく時期ではあるが、黒木投手コーチが嘆いたように相手打線を圧倒。右腕も「開幕のつもりで集中しながら投げられた」と胸を張った。

 19年には26試合に登板して8勝2敗の好成績を残したが、20年9月の右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)から復帰した昨季は1試合に登板したのみ。今季の完全復活への思いは強い。前回登板だった19日のヤクルトとの練習試合では先発して3回4失点だったが、中6日の期間でフォークの軌道など変化球をしっかりと修正。開幕ローテーション入りに向けて大きく前進した。

 黒木コーチは「日頃の行動が全て。指示を待つのではなく、自分で考えて練習する。それがゲームにも表れる」と種市に全幅の信頼を寄せる。発展途上の若手が多い投手陣において、若くして酸いも甘いも経験している24歳の存在は大きい。

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2023年2月26日のニュース