NTT西日本・泉口友汰 躍進誓う入社2年目のテーマは「脱力」 25日は3安打で勝利に貢献

[ 2023年2月26日 09:00 ]

薩摩おいどんカップ2023   NTT西日本5―1エイジェック ( 2023年2月25日    伊集院総合運動公園野球場 )

NTT西日本・泉口(左、提供写真)
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 NTT西日本の泉口友汰内野手(23)が「3番遊撃」でフル出場し、5打数3安打の活躍を見せた。

 「1、2打席ともつなげることができて良かったです」

 中軸としての役割を果たした。初回1死一塁では初球の変化球を狙い通りに右前打して、一、三塁と好機を拡大。その後の先制点を呼び込むと、3回1死一塁ではランエンドヒットを決める右前打を放った。

 「チームが勝つために自分に何ができるのかを考え、与えられた役割を全うしたいと思います」

 大阪桐蔭、青学大を経て入社2年目。昨季は入社早々から遊撃の定位置をつかむと、都市対抗近畿2次予選でも打率・353、2打点の成績で第1代表獲得に貢献した。だが、期待された本戦では、初戦のJR東日本東北戦で4打数無安打。初戦敗退に終わり、チームも、泉口自身も悔しい思いを味わった一方で、得たものも大きかった。泉口は言葉に力を込める。

 「本戦で打てなかったのは“自分が打たないと”という思いが強かったからです。普段なら振らない低めの変化球にも手を出していた。1年目ということで周囲の方にも自分の実力を見せたいという意識がありました。それではダメなので、今季は“脱力”をテーマに掲げ練習から意識しています」

 13日から始まった鹿児島・薩摩川内での春季キャンプでも、攻守両面において余分な力を入れないことを心がけ一つ一つのプレーと向き合ってきた。今季初実戦となった23日の薩摩ライジング戦では初回に満塁本塁打。日々の取り組みが成果を生み出しつつある。

 「昨年は2大大会で勝てず悔しい思いをしました。1年間ケガせず試合に出ることで、チームに貢献したい。チームが勝つことを第一に考えてやっていきます」

 高いミート力と広い守備範囲は社会人球界でも屈指のレベル。フォア・ザ・チームを前面に押し出し、充実のシーズンを過ごす。

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2023年2月26日のニュース